ＫＨＣ(1451)のIPO新規上場情報

兵庫県播磨地域を中心に不動産業を営む。日本アジアグループ100％持ち株の子会社。
KHC自体も傘下にカラーが異なる複数の不動産会社を持つ。

地味さは回避できない印象。東証2部上場、建設業セクター。業績も成長力がなく初値は厳しいか？

特に過密スケジュールの中で上場となると、買いたいと思うメリットが見いだせない。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

兵庫県明石市に本店を置き、播磨地方中心に家を建てている。
親会社の売出IPOで親子上場。毛嫌いされる内容。

東証2部への上場など、地味で注目度はかなり低そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年3月度、連結予想EPSは125.79円。
想定価格850円から計算される予想PERは約6.76倍。

減収減益予想となっており、現段階での魅力があまりない。
それを考えると通常の価格設定では、買得感が感じられない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.9億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部。主幹事は野村證券。

売出株式比率87%と殆どが売り出し。オファリングレシオもかなり高い。
売り出し元は親会社の日本アジアグループ。

既存株主が上記1社のため、ベンチャーキャピタルからの出資などは意識しなくて良い。
またストック・オプション制度もなし。

嫌気される売出IPO。そして親子上場している銘柄として見られそう。

需給面では買い側の姿が見えない。ただ、上場時にこれ以上の供給もない印象。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地方の不動産業で特徴も薄く不人気。業績も伸びていない。
親会社の売出IPOで上場意義にも薄く、投資対象とする人が非常に少なそう。

IPOでこれほどワクワクしない銘柄も珍しい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

全く食指が伸びない銘柄で、焦点は初値が少しでもプラスで済むかどうかレベル。
価格設定に割安感も特にないので、公募付近の初値が御の字。

微プラスで決着する可能性もあるが、あえてその可能性に申し込む必要も薄く感じる。
3月の過密スケジュールで3社同時上場でもあり、かなり埋もれて上場日の買いが非常に少なそう。

何か特別な事情がない限りは、パスしても気にならない銘柄ではないか？
個人的に英文字3文字銘柄がさらに地雷臭を感じさせる、会社ロゴもなんだか大学みたいで面白みがない。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です