ＦＵＪＩジャパン(1449)のIPO新規上場情報

札証アンビシャス上場の極小IPO。藍澤証券主幹事は珍しい。
札幌本社、支店は仙台、横浜止まり。
地味な業種で売上横ばい。利益は上場するだけに伸びあり。

吸収金額、時価総額ともに小さく。閑散市場のなか地味に上場、どこかで時価総額の小ささを狙われる可能性もありだが、業種的に厳しいか・・・。

公募で貰えるなら欲しいけど、枚数が乏しく入手難易度高い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

札証アンビシャス単独上場で注目度は薄い。
セクターも建設業ということで注目度の点ではいまいちな案件。

主幹事証券藍澤証券というのも、殆ど見かけられない珍しいIPO。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年12月度、連結見込EPSは66.54円。
想定価格730円から計算される予想PERは約10.97倍。

売上横ばいも、利益が伸びている傾向からすれば一応のディスカウント。
IPOプレミアムディスカウントがついた正当な価格設定と感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約0.8億円（想定価格ベースOA分含む）の極小IPO。
上場市場は札証アンビシャス。主幹事は藍澤証券。

公募売出比はほぼ半々。オファリングレシオは低めの水準。
総枚数1100枚程度の少なさ。

既存株主にはベンチャーキャピタルの名が見当たらず、殆どが社長が持っている状況。
売り出し株も少なく上場後も社長が実権を握るような印象。
ストック・オプションの未行使残はなし。

地方市場なりの需給となり、初値に関しては公募よりやや上程度か？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地場的な建設業（リフォーム業）ではあまり成長の魅力は感じない。
今後全国区でシェアを広げられるか？だが、これといって特徴的な技術に関しては見当たらない。

IPO使途が人件費に充当となっているが、高卒社員と限定して書かれているのもなんというか狭い印象。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

札幌の企業ながらFUJIジャパンというアルファベットにカタカナを混ぜた社名。
IPOでは「ジャパン」とか「グローバル」とか社名に大きく見せる感じはマイナスの印象。

地方上場というのもあり、やはり地味で、藍澤証券主幹事で割当枚数を見ても
参加がほぼできないような状況。運よくネット証券の抽選で手に入ったらお小遣いになりそう。

初値は740円スタートを考えると心理的な目安になりやすい1,000円が一つの基準になりそう。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です