神戸天然物化学(6568)のIPO新規上場情報

セクターサービス業だが、やや化学・バイオ系関連。業態自体はその分野に卸しているサービス業。
マザーズ上場も吸収金額60億超えと大型。
売上げは横ばいに近いが、利益は伸びているところ。
ストックオプション制度なし、ロックアップガチガチ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

社名こそ地味な印象だが、受託製造で取り扱っている事業は幅広いサービス業。
3月の中旬ラッシュのスタートIPOになるのは規模が大きい中、ラッキーか？

社名に神戸と付いているのは牛ならブランド化しそうだが、社名では・・・。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度、単体予想EPSは117.82円。
想定価格2,340円から計算される予想PERは約19.86倍。

利益の伸びを加味すると妥当な価格設定だが、比較対象を何と見るかで割安感の印象が変わる。
個人的には納得の行く価格設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約61.3億円（想定価格ベースOA分含む）とやや大型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場、主幹事はSMBC日興証券。

幹事団は４社と引き受け幹事が少なく、申込者も絞られる。
気になるのはマザーズで吸収金額５０億を超える規模を支える買い需要があるか？

既存株主を見ると個人の持ち分が多く占めており、ロックアップも１８０日。
さらにストック・オプションの未行使残もないので、上場後の売り圧力は少ない。

結局は公募組の売り圧力と、セカンダリー勢の買いのバランスで初値が決定しそう。

吸収規模で初値割引、その他は問題なしと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気や魅力の面では判断が難しいが、利益の成長は目をみはるものがありこれがどこまでまずは続くか？
配当もしっかりと出しそうで、長期保有者にも優しい雰囲気はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

吸収規模が大きいため、割安感からインしてもいいかの基準で決めたいが、
同業種比較がしにくいため判断に困る人が多そう。
個人的には総合的に判断して、ここはやや強気の判断で行きたい印象。

ただし、地合いが急激に不安定になったりすると吸収規模が大きい分、
買いが入らずに苦しい船出になることは覚悟して参加したい。

ロックアップもきついし、上場後の売り圧力が抑えられているので長期保有のリスクは少ないと見れるのは保険材料か？

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です