ナレッジスイート(3999)のIPO新規上場情報

クラウド系セールス支援でIPO人気系。
マザーズ小型ネット系で初値高騰条件を満たす。
主幹事いちよし証券。

過密スケジュールを考慮して、初値だけはやや割引加減で考えるも2極化すれば人気側だろう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ビジネスセールス支援のクラウド管理系はIPOの花形。
惜しむべきは12月のラッシュ期の4社同時上場という点か？

マザーズ小型で資金分散されようが問題ない銘柄。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年9月度の単体予想EPSは67.17円。
想定価格2,000円から計算される予想PERは約29.78倍。

ようやく黒字反転といった状況だが売上げは順調に増加傾向。
ここから利益が伸びていくところで、しっかりとした形を作っての上場。
価格設定も成長期待を折り込みすぎない通常の設定と感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.78億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はいちよし証券。

公募売出比は５：１程度で公募が多い、またオファリングレシオも低め。

ベンチャーキャピタルの保有分もあるが、それほど規模は多くみえない。
ロックアップが掛かっているが、1.5倍解除なのでほぼ意味のないものになるだろう。
ストック・オプションの未行使残は17万株程度、こちらの規模もそこそこ。価格帯は300・600円あたり。

やや潜在的な売り圧力もあるが、それよりも小型感が強く需給面では供給不足。
しっかりと買い圧倒で始まりそう。今の強気相場が続けば初日上限意識になりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業種的にはIPOで出てくれば、ほぼ初値高騰確定。
しかも上場後もしっかりとした業績を継続しやすいので人気が出そう。

ただ競合企業も多く、この分野も若干飽和競争状態になってきているイメージ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

いちよし証券主幹事というのもあり、供給は絞られ、下手な価格設定もなく人気が出そう。
内容も東証マザーズ・小型・クラウド系（業種）と初値高騰三拍子揃い。

4社同時上場でもあまり関係なく、まずは初日に値が付くのかでセカンダリー勢が動きそう。
個人的にはそこまで注目されるなら、4社同時上場でも結局初日に値がつかず、
2日目勝負になるぐらいオーバーシュート気味の初値からになると予測。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です