メディアドゥのIPO新規上場情報

いちよし証券主幹事の、初値高騰3条件揃いIPO
電子書籍もいくつか既上場あるので比較したいところ。
業績の伸びはそこそこ

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

電子書籍関連事業で、マザーズ・小型・ネット系とくれば注目度は高い

関連銘柄の東証1部鞍替えなど、電子書籍関連の注目度はまだまだ高いといえる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2014年2月度の単独予想EPSは86.26円。
想定価格3,000円から計算されるPERは約34.8倍。

かなり強気な想定価格といえる、また仮条件は3000～3300円と上げてきており、
割安性からみると、公開価格から織り込み済みなかたちで評価できない。

しかしながら業績もよくIPOも好調となれば初値には関係無さそうだ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.7億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はいちよし証券。

いちよし証券の主幹事は2007年のジェーソン以来。

ベンチャーキャピタルの推定保有数は36.6万株程度。
既存株主2番手のV.C.33.6万株はロックアップが掛かっている。
その他ロックアップは上位陣にしっかりと掛かっているが1.5倍または 90日で解除と条件はやや緩い。

ストック・オプションの未行使残数の状況は32.6万株程度。
750～1000円といった価格帯。
ただしそのうち半分程度は行使期間が先になっている。

需給面では大丈夫ではあるが、確実に売り方も売ってきそうと感じる銘柄。
高い株価のところでやや不安定な形になると見る。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

電子書籍関連事業はまだまだこれから注目度が上がるところ。
スマホなどの勢いと合わせて期待もできる。

ただ既に株価に織り込み済みなところも多く、同業種の上場企業も増えてきた。
この辺りを含めて今後他社より抜け出せるのか？またその気があるのか疑問。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値は良さそうだが、ホールドはしたくないと感じる銘柄。
ただし11月以降注目銘柄が続きそうなので、公募株を手に入れれば初値売りか、
もし安く付けばほんの少しだけホールドと言った感じだろうか？

また、いちよし証券主幹事で、配分は日頃のお付き合いの人に流れそう。
ネット証券ではマネックス証券の割り当てが以外に多く注目が集まる。

初値的には2倍～3倍あたりが目処か？

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です