事業投資型クラウドファンディングを「融資・貸付型」「株式投資型」と区別して分類する要素としては「投資先の事業の売上に応じて分配される」点でしょうか?

「融資貸付型」であれば「利率固定・期間固定」でリターンを期待しますが、「事業投資型」の場合は目標利率はあるものの、期間中の事業の成功失敗の度合いによってリターンが変わってくることが大きな特徴です。それだけ、投資先のビジネスに期待するか?の度合いが大きくなります。一方、「株式投資型」のように株券をその企業と運命共同体というよりは「劣後負債」として組みいられます。

上記の点から「中小企業応援ファンド・ベンチャー企業応援ファンド」といった名称で紹介されていたりもします。

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このページでは「事業投資型クラウドファンディング」サービスを提供している業者のそれぞれの特徴や、実際に口座開設してみて利用したサービスの印象などを紹介致します。

これから事業投資型クラウドファンディングを利用してみたいという人の業者選びの参考になればと思います。

【事業投資型クラウドファンディング掲載事業者リスト】

ROCKET FUND(ロケットファンド)

ROCKET FUND(ロケットファンド)は2021年にサービススタート。ポリシーとしては、見込みの有りそうな新規ビジネスをしっかりと発掘。字面だけではない審査を盛り込んでいる点。

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事業計画の審査に関して、本当に成功するのか「実地調査」などかなり踏み込んでからプロジェクトを出しているのが特徴。面白い商売なのに運転資金がないなどを事業投資型クラウドファンディングでサポートする。

案件のビジネスが成功するかどうか、面白そうか、ちゃんとチェックして投資したい。

サービス名 ロケットファンド
運営会社 株式会社ロケットメイカーズ
サービス開始年 2021年
入金システム 都度入金
入金先銀行口座 ファンドごとに異なる
登録番号 第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3269号

「主な特徴」

  • 事業に対する審査が細かい、そのため案件数は絞ってきそう。
  • 新規ビジネスで利益が出るか重視でプロジェクトが組まれやすい

応援色よりもちゃんとビジネスに期待してリターンを得たいという案件が多くなりそう。

ROCKET FUND

まだまだスタートしたばかりなので、今後の出てくる案件でカラーがより鮮明になりそう。

セキュリテ

セキュリテは「分配金」+「特典」+「社会的インパクト」の3つの視点を投資してリターンを考えて事業投資型クラウドファンディングを運営。

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運営元はミュージックセキュリティーズで、もともと音楽発掘(アーティスト育成)などを運営していた。音楽も一つの事業(プロジェクト)と考えれば、派生してこういったサービス運営も頷ける。

どちらかというとプラットフォーム型で、様々な案件が事業者体から用意されている印象。プロジェクトは大小たくさんあって、変わったものも多い。SDGsも意識している。

サービス名 セキュリテ
運営会社 ミュージックセキュリティーズ株式会社
サービス開始年 2009年
入金システム 都度入金
入金先銀行口座 ファンドごとに異なる
登録番号 第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1791号

「主な特徴」

  • 古くから運営しておりプラットフォームとして出来上がっている
  • 事業体がセキュリテのプラットフォームを使ってとりあえず募集しているというのが多い。
  • 募集総額も大小様々、事業の業種も豊富で好みによって案件が見つかりやすい
  • 投資特典を得やすいプロジェクトも多数(お金以外の見返りも重視)

事業投資型クラウドファンディングのプラットフォームとしては知名度が高く案件豊富。


事業投資型クラウドファンディングは、「新規ビジネス応援」の意味合いも強い、また投資する事業自体に魅力があるか?が投資するかの判断材料になりやすいのは、株式投資型クラウドファンディングと似ているところ。

株式投資型クラウドファンディングのように「株式購入」までのリスクを追わないが、プロジェクトの失敗などで償還されないリスクは融資型クラウドファンディングよりも高い。ミドルリスク・ミドルリターン的な投資と言えそう。