マツオカコーポレーション(3611)のIPO新規上場情報

東証1部か2部か微妙なところ。公開価格次第。
ユニクロの裏方さんで業績もよく見えるが、初値に関しては規模の大きさとスケジュール感で果たしてどう転ぶか？

個人的には気になる会社なので初値玉砕覚悟でも公募ゲットへ向かいそう。

ただし、野村主幹事。案外引き合いは良くてなかなか貰えないという結果なのかもしれない。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

佐川急便（SGHD）含むの4社同時上場。大型で東証1部か2部か微妙なところ。
注目度の点では影に隠れてしまっている。初値視点で見るとやや厳し目。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の連結予想EPSは260.15円。
想定価格2,420円から計算される予想PERは約9.3倍。

業績は堅調、業種比較という意味では厳密にアパレルOEMは対象が分かりにくい。
単純に非常に割安感はあると感じられる。配当も期待できる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約45.7億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証1部or2部で、上場時の時価総額250億の条件による。主幹事は野村證券。
なお、仮条件上限2,600円では時価総額250億超える見込み。

ベンチャーキャピタルの出資もチラホラあるがロックアップもあるし警戒感は少ない。
なお、ロックアップ解除は1.5倍ということで逆に1.5倍までの安心感も。
ストック・オプションの未行使残も概ね90日以降辺りから・・・。

上場初日のよりの買い圧力が読めないところ。公開価格では買いやすい水準と思えば、
とりあえず公募付近から微増あたりの穏便なスタートか？
そこから注目されて伸びることが出来るか？やや中期よりな見方が必要な銘柄。

初値は何と言っても注目佐川急便に持って行かれそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

縁の下の力持ちのアパレルOEMで、玄人には好かれそうな銘柄。
ただ、それが表面的には分かりにくいし社名からも地味な印象で、初値高騰とは行きにくい。

資金に余裕があり、しばらく持っておいてもいいなら配当もあるしポートフォリオに入れたくなりそう。
また東証1部上場が見込めれば、指数組み入れ買いなども期待でき、その場合は短期的にも妙味がある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値視点だけではひょっとすると他IPOの影響を受けて公募付近もありそうな銘柄。
ただし、割安感もあるし業種的にもアパレルOEMというのは大型でも面白みがある。

主幹事野村證券ということで、やや大型でも実際は公募取得が難しいかもしれないとなると、
個人投資家には初値高騰しないほうが好都合か？

年末のIPOラッシュの時期にこの銘柄でじっくりポジションを取る余裕を見せるのかも疑問。
面白みはあるけど資金効率の面で取扱に迷う銘柄。

最終的には今のIPO人気状況が続くのならば、初値もそれなりにプラスになるという判断でBBスタンス・初値予想とします。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です