端株は単元未満株ということで約定代金が安く少額から株式投資に参加できるメリットが有ります。
ただ、少額から参加出来るだけでなく、いろいろな活用法がありその中でも現状の流れを見ると益々重要度が高まっていると感じられる活用法について紹介します。
端株を有効利用する方法の一つに「端株(単元未満株)を利用して優待の長期保有優遇に生かす」という作戦があります。
これは近年増えている株主優待の長期保有者への優遇に対して、端株を持つことで少量でも長期保有ということにしておくことです。現物の長期保有では株価下落リスクが有るため、端株程度なら長期保有対策に使えます。
配当や株主優待の利回りが非常に大きい場合は単元株にしてもそれほど保有リスクはありませんが、優待は長期優遇があって欲しいけど、長期には持ちたくない!という時に使える作戦です。
株主優待の長期優遇を実施する企業が増えてきた
この端株作戦が重要度を増している背景に、株主優待の長期優遇を採用する企業が増えている点にあります。長期優遇を採用する企業が増えてきた理由の一つに、株主優待クロス取引による短期的な優待取りの認知度の浸透が挙げられます。
2015年にSBI証券が一般信用売建てサービスに参入するなど、auカブコム証券を代表として各証券会社も株主優待のつなぎ売り方法という内容を大きく紹介しています。かなりの方が、この事実を知り短期間で優待株を持つ事態が出てきているのだと思います。
そこで企業としては、短期間だけ株を持つ人よりも長期に応援してくれる人に優遇するといった流れになっています。
より正しく最新のデータ表示したいと思いますが、上記ページにて長期優遇を実施している企業の一覧も表示します。この数字が現在どんどん増えている状況です。
長期優遇は長期戦なので、流れを察知して早めの端株対策が必要
長期優遇は「1年~」や「3年~」からなど長い期間の長期戦になります。その為、端株だけは早めに持っておいて株主優待を長期優遇でゲットしたいところです。端株であれば、購入代金も安いですので「現状の株価で買うと高過ぎるのではないか?」など、あまり損失を気にしないで購入しやすいのではないでしょうか?
端株を買うならネット証券のどこでも手数料が安いですが、その中でも一番手数料が安いのはマネックス証券です。ですので端株を買う場合はマネックス証券をオススメします。
最近はみなし口座の制度もありませんので、一つの口座で端株利用しても良いでしょう。そうすると手数料が安いマネックス証券でまとめてしまっても良いかと思います。
端株を長期優遇対策に持っておく副次的なメリット
端株も複数株持っておくと、立派なポートフォリオが出来上がります。これが市況感を自分の力で考えるために助けになることがあります。ニュースなどの媒体は、その媒体に因るバイアスがかかったりニュース事態に遅れが出たりと、少なからずバイアスというものがあるでしょう。
しかし自分で作ったポートフォリオの損益なら、それが全くの事実になります。
私は購入した端株を管理していますが、その数字を見るといくら世の中が暴落だ!と騒いでもそれほど落ちてないなど確認できます。またどの銘柄がかなり下がっているとか、自分の肌感覚で見れますので投資の参考になることが多いです。セクター内でも割安・割高がくっきりでたりするのが面白いです。
端株は大きな金額を扱わなくても株式投資に参加できるという精神的なメリットも大きいです。その恩恵を受けながら、さらに株主優待の長期優遇を擬似的に受ける作戦は、恐らくもっと重要度が上がってくるでしょう。
株主優待をクロスするにしても長期優遇で取れれば、採算が取りやすく。また採算が取れない人たちがクロスをやめる可能性がありますので、逆日歩リスクも下がるのではないでしょうか?