ネット証券の中で、IPOの取り扱いが最強なのはSBI証券でしょう。普段から、幹事証券に名を連ねることが多く、さらには主幹事証券としてIPOを取り扱うことも多いです。
郵政グループのIPOでももちろん注目度が高かったのですが、SBI証券は主幹事証券として選定のために頑張っていたのですが、結局はネット証券は1社も入らないという決定でした。
SBIホールディングスのCEO北尾吉孝さんの記事を見ると面白いですね。
私としてもSBI証券は主幹事証券の中に入って欲しかったですが、残念ながら今回は入らないようです。
ただし、IPOに置いては個人投資家からは注目証券に間違いないので、郵政グループのIPOに向けたSBI証券への戦略をIPOルールの振り返りと共に見ておきたいと思います・
1.純粋抽選は資金量に比例して、当選確率が上がる!
SBI証券のIPOの抽選方式は2つの方式があり、ハイブリッド的です。片方が資金力勝負、片方は戦略勝負になります。戦略勝負になるポイント方式は、後述するとして資金力勝負はどうすればいいか考えてみます。
単純に考えれば抽選時にSBI証券に資金を豊富に用意して、多く申しこめば当たりやすくなります。ただし今回の郵政グループのIPOは枚数が圧倒的に多く、さらには広く浅く配分する意向もあるので、資金力勝負するようなIPOではないというのが私の感覚です。
また3社同時上場で、申込日にズレが出てくることもあるでしょう。そうなると資金配分的な考えも慎重になる必要があります。
個人的には今回の郵政グループのIPOではSBI証券では資金力勝負をしなくても、他の証券会社と分散した方がいいと思います。
ただ、資金量が多いほうがいいことは間違いないので、他の証券会社への配分や、他の投資法での利用資金を引いた後は、出来る限りの積み増し作戦がよさそそうです。
2.IPOチャンレンジポイントはどうする
SBI証券のIPO抽選ルールのもう一つの特徴がIPOチャレンジポイントです。こちらに30%は回ることがルールとして設けられているので、攻めるポイントとなります。
問題点は1の資金力勝負と2のポイント戦略勝負のバランスになります。
またこれは普段から述べていることですが、SBI証券のポイント戦略は、ポイントを価値換算すると利用したいポイント数が計れるところでしょう。最低でも1P=2000円以上は目指したいところです。
そうなると単純にポイントを利用する場合、1万円ぐらいはプラスになりそうだと思えば5Pぐらい利用してもいいと思います。ただ、今回は異次元の枚数がありますので、単純にポイント勝負をするのか、しないのかをまず判断しないといけません。
個人的見解の結論を書いておきますと、1番の資金量で勝負できる方はポイントは利用しない、資金量勝負はSBI証券では無理そうだという方は、少ないポイント数で自己で価値換算して利用するでしょうか?
当方も初値予想の精度をなるべく高く出せるように頑張りますが、最終決断は個々の手に掛かっています。
また3社のBBが出来ると思いますが、申し込む意気込みの配分も悩ましいところですね。
業績面で見ると金融2社(ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険)が、日本郵便を支えている形です。
今回、いきなり親子上場で日本郵政の収益を、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険がカバーする形が生まれて一先ずは全体として考えられますが、先々を見通すと難しそうです。
初値予想は、当サイトの各IPO詳細情報を新規承認後に確認頂ければと思います。
SBI証券はどちらかと言うとIPOでは本命証券ですので、郵政グループのIPOだから狙い目ということはないと思います。
むしろ今回に限っては、他の証券会社のほうが狙い目でSBI証券の優先度を低く考えています。
日本郵政グループの収益性が高くないと考えるのであれば、SBI証券は通常作戦的なポイント狙いでもいいかもしれません。よく考えれば主幹事を外れている時点で、そうなのかもしれません・・・。