Cocolive(137A)のIPO新規上場情報

業績好調の不動産業界向けマーケティングツール会社。業種的にもIPOでは人気が高く、結果も残していることから需要は高そう。

一方、価格設定は成長を織り込み済み。それでも現状の伸びをみれば期待感が先行しそうか？

ロックアップはVCや出資会社は1.5倍の価格解除なので、そこからは売り警戒感も出そうだが、上場時にある程度手放すことで追加売り懸念は少し和らぐかも知れない。

とりあえず1.5倍を目処にした初値需給模様になりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

産業として市場規模の大きい不動産業界のマーケティングDX関連。
業績の伸びが大きく注目度は高そう。

2024年のIPOは年初から状況がよく、2月IPOの数は控えめなことから
上場タイミングとしても若干上乗せ評価したいところ。
同時上場ではあるが、互いに規模感小さく影響は薄そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年5月度、単体予想EPSは54.56。
想定価格1,780円から計算される予想PERは約32.62倍。

急成長は織り込まれた価格設定も、普通のIPOの評価といったところ。
割安評価は出来ないが、特に問題なしと見て良さそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.5億（想定価格ベースOA分含む）の中規模IPO。
上場市場は東証グロース市場上場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率75.6%と売出率高め。オファリングレシオは標準範囲。

上位株主にVCの影があるものの、それほど株数が多くはない。売出放出もほどほど。
ロックアップは1.5倍の価格解除があるため、やはりそこは警戒感にはなりそう。

ストック・オプションの未行使残は200～625円。341,000株が上場時参入。
こちらも売り圧力としては換算したい。

規模も中規模、上場後の売り圧も中規模、買い手の需要も中程度となりそうな需給模様。
2024年に入ってIPOの地合いが良いことが確認されて、その点で需要が拡大するなら意外に初値伸びそう。

需給面は中立か上向き程度で、地合いの手助けなるか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

不動産マーケティング関連でしっかり業績を伸ばしているのは評価されそう。
不動産は市場規模が大きいだけに数字で結果を残しているのは期待度が上がる。

これから何が出来るか分からないベンチャー企業（AI系でよくある）よりは、何が出来るか明確になっており、
その導入も進んでいるようで上場後のさらなるスケールには期待。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合評価はとりあえず初値プラスの期待が高いとしてB評価とする。
まずは1.5倍のロックアップ価格2,670円が目処となりそう。

地合いが良ければ1.5倍超えの初値スタートも十分ありえる。

初値はとりあえずプラス。どこまで上昇するかは買い手の勢い次第といった内容なので、
やはり地合いの変化によってラッキーな上昇になるか、それほど盛り上がらなかったになるか出たとこ勝負な印象。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です