アソインターナショナル(9340)のIPO新規上場情報

東証スタンダード上場案件。創業30期超え、歯科技工物の製造販売と地味な内容。

業績安定的だが地味な内容で上場ラッシュ中では初値は上がりにくいところ。

IPOディスカウント的なものもあまり見られないので公開価格付近で程々上場になりそう。中長期的に公開価格を上回る確率は高いでの中長期を意識した立ち回りが吉になりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

歯科技工物の製造販売で業種は地味。スタンダード上場。

上場日は2社同時上場。
いずれもヘルスケア系ではあるもののマザーズ・SBI証券主幹事案件にお株を奪われそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年6月度、連結予想EPSは75.55。
想定価格835円から計算される予想PERは約11.05倍。

価格設定は普通。
仮条件を上げてきており、BB時のIPO地合い回復感が仇になる可能性も。
ただ、1000円以下の単価は買いやすさの点で好感。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約15.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証スタンダード市場。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出はほぼ半々で若干公募が多い。オファリング・レシオはやや高め。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。ロックアップは180日と固い。

ストック・オプションの未行使残は193,000株で半数が行使期間内。
特段目立つような状況ではない。

上場ラッシュ後半で15億～20億程度の吸収規模がどうか？
同日上場のRENOVAに注目が集まりそちらも60億超えの規模というのもあり、
買いの威力がどこまであるかの疑問点はある。

上場日初値に対する需給面はやや警戒感と言ったところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地道に歯科技工物で業績を上げ上場するまで持ってきたのは評価したいところ。
一方、そういう意味でスタンダード上場にもなっているし、新規性のある技術でもないので地味感が強い。

こういう地道に伸びている商売をしている株が好きな人たちもいると思うので、
割安放置から物色されて伸びたり、成長し続けていつの間にか割安と感じるといった銘柄になりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

悪くない地味系案件だが、やはり初値向けではないところが気がかり。
同時上場で注目を持っていかれるのと、上場ラッシュ後半で買い疲れの影響を考慮したい。

仮条件を上げてきているので、公募株が若干割高で買うことに。
もともと、それ程初値売りで期待していない銘柄なので仮条件強気がどうでるか？

1,000円以下の公開価格なので目指せ1,000円超えの展開になって欲しいところだが・・・。
最終評価は初値不安含みのC評価に引き下げます。
ただ、BB参加は過度に公募割れを恐れず申込み程度で良さそう。
普通に申し込んでも手に入らないIPO人気もある。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です