ファインズ(5125)のIPO新規上場情報

野村證券主幹事。動画制作系は現在需要が全盛期に見える。ここは動画DXと謳い自社動画プラットフォームによる解析、双方向でのコミュニケーションなどが特徴。

業績好調。野村證券主幹事にしては予想PER的に控えめな値付けか？

中規模ながら初値はそこそこ期待できるタイプ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

9月28日の3社同時上場の一角。
事業は動画制作サービスで、現在需要が高い部分。

一歩進んで動画を中心としたDXコンサルまで手掛ける。
同時上場、上場ラッシュの中では注目度は中程度か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年6月度、単体予想EPSは113.52円。
想定価格1,610円から計算される予想PERは約14.18倍。

そこそこの成長度を考えると比較的割安感がある想定価格。
野村證券主幹事で仮条件も上げてきているが、決してKYな価格設定ではない。
最近は値付けに丸くなったか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約18.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は野村證券。

公募売出は売出株式比率75.5%と売出が多め。オファリング・レシオは高めの標準範囲。
売出元は業務でも関係していそうなEPARKなど。

ベンチャーキャピタルの出資は見当たらず、ロックアップも価格解除なしと固い。

ストック・オプションの未行使残は32円、12.4万株が行使期間内で売り圧として意識したい。

需給面としては、いまいちな株式相場やIPO地合いの中で上場ラッシュ中に
20億程度の吸収金額を支える買い意欲があるかどうか？

いつもよりはIPO地合いが不透明な状況が続いてるので中立としたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

動画広告の伸びと需要は大きく、動画制作サービスは伸びている事業の一つ。
今後は競合も増えてきて、低価格化であったりスピード重視、差別化戦略などが問われている。

その中で動画配信プラットフォームサービスや、DXコンサルティングなども実行しており、
上場も含めて先行者的な動きをしているのは魅力のある部分と言えそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値予想としては、業績や価格設定、事業内容としてはプラスの評価。
吸収金額の大きさや上場ラッシュ中の3社同時上場などでマイナスの評価となる。

プラスマイナスを総合して確率的には比較的プラスになりやすいと評価できB評価とする。

コロナ禍でも引き続き需要高く伸びている動画配信系なので、
価格設定が低く見積もられていると評価されていけば、上場ラッシュでもし初値が伸びなかったとしても
動意づく可能性はある銘柄だと感じる。

いまいち事業内容が掴めない人はホームページ上にある「動画制作実績」などを見れば
成果物があるので評価しやすいのではないか？

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です