セイファート(9213)のIPO新規上場情報

2022年のスタートIPOの可能性。
みずほ証券主幹事、お得意の小売系・サービス業。
ジャスダックスタンダード上場。

吸収金額10億以下で小型。期数30期超えで横ばい業績。成長イメージはない。想定価格に割安感はある模様。

上場今更感もある銘柄だが、雑誌などの就職支援からDX変革もありそう。就職市場・就労市場もDXへ。

ちょっと微妙な部分もあるが2022年第一号を加味して第一印象をBクラスにしておく。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2022年のIPOでは一番最初に新規承認されたが、結局第一号にはならなかった。
また2月4日は2社同時上場。相手は規模の大きなAI系案件で少し割引しておきたい。

美容師の求人や情報雑誌サービスなどを行っていた会社で、
事業も古めでIPOとしての注目度は低そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年12月度、連結予想EPSは158.88円。
想定価格1,120円から計算される予想PERは約7.05倍。

売上減少傾向で成長性に疑問だが、価格設定はやや割安感を演出。
割安感が評価されるかは難しいところ。

配当もあるからと手を出すと、痛い目にあう可能性も・・・。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.6億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率43.6%程度で若干公募株優勢。オファリングレシオは高めの水準。
ベンチャーキャピタルからの出資は少なめ。どちらかというと創業者系が株を手放して離れるイメージあり。

ストック・オプションの未行使残は1000～1100円で54000株。影響はかなり軽微。

10億以下の規模感ということから、この程度は買いがあって欲しいところだが、
とりあえず需給の面では良好という判断。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

美容業関連の広告求人サービス。教育サービスで業種的にはかなり地味。
創業から年数も経っており、ここに来て上場は魅力にかける（業績も頭打ち状態）

ウェブ媒体への移行。など中長期的戦略として謳っているが、あまり新規性も感じず、
本来であればすでに移行して業績を伸ばしている状況であって欲しかったところか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場意義にやや欠ける内容というところが不満のある部分だが、
小型で割安感も多少あるという部分で、なんとか初値はなりそうな雰囲気。
IPO地合いがあまりにも悪すぎると、この規模でも買いが入らないというリスクはある。

上場日は2社同時上場でやや地味案件ということで、初値微プラス程度に落ち着くというのが
BB時の予想の印象。BBスタンスは第一印象から引き下げてC評価に。

目論見書の中長期の成長戦略が「アプリ開発」で雑誌媒体からの移行となっているが、
上場するような会社なのだから、既にある程度移行していて売上減少傾向というのは気がかり。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です