網屋(4258)のIPO新規上場情報

岡三証券主幹事。

漢字社名で何屋？と思わせておいてネットワーク・セキュリティ関連。ログ解析ではAI搭載でアピール。業績も25期を迎えるにして成長中。

マザーズ中規模案件の人気業態IPO。岡三の強気案件だろうが、12月22日上場にあててきてどうなるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

「網屋」という老舗漁業企業？みたいな社名だが、ネットセキュリティ企業。
期数はややあるが、ここにきて業績急伸している。

12月22日上場は6社同時上場。上場ラッシュで名前負けしないか心配。
岡三証券主幹事案件のマザーズ上場なので、本来は注目度高そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは37.88円。
想定価格1,970円から計算される予想PERは約52.01倍。

成長をやや見込まれた価格設定で、割安感は感じない。
価格面では微妙判断。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約23.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は岡三証券。

公募売出比は若干売出が多い程度。オファリングレシオは高めの標準範囲。

一部ベンチャーキャピタルからの出資があり半数を売出後も半分保有。
ロックアップは1.5倍で解除という条件もあり、1.5倍価格は一つの目安になりやすい。

ストック・オプションの未行使残は75円価格で409,600株が行使可能期間。

やや売り圧高め、吸収金額も20億超えと少し多めと需給面でも微妙判断。
価格と需給で微妙な内容が上場ラッシュに入っていることは頭に入れておきたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業種は人気の高いセキュリティ関連。特にログ解析でAI導入と技術面でのセールスポイントあり。
DX化が流行る中で、サイバーセキュリティは今後も需要は続きそう。

漢字社名はかっこいいと思うが、上場ラッシュに入ってしまったIPOでは勘違いされないか不安。
今回の上場ラッシュは数が多すぎて、特に上場初値は雰囲気で売買されてしまう部分も多そう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

いろいろと不安はあるものの岡三証券主幹事の人気業種マザーズ業績好調IPOとしてB評価にしたい。
ただ、普段なら目安になりやすいロックアップ解除1.5倍（2,955円）への到達は難しいか？

注目度の分散から、そこそこの初値が付いた後にどちらに動くのかも見通しづらい銘柄。

最終B評価にするので、まさかの公募割れがないよう頑張って欲しいところ。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です