スローガン(9253)のIPO新規上場情報

SMBC日興証券、マネックス証券の共同主幹事。

新卒向け就職支援サービス。スタートアップやベンチャー企業向けに特化して能力と就職先にギャップのある優秀な人材発掘が目標。

業績はやや不安定感を感じるところ。特化している分、今後も需要的に不安定にはなりそう。

売出し０でVC勢には1.5倍価格解除のロックアップ。そのため「公開価格の1.5倍」がひとまずの目安になりやすい。

マネックス証券への割当数が何枚になるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

久々のマネックス証券を主幹事として迎えるIPO。業種は就職市場系。
新産業領域向けに優秀な（向いている）人材を選び出すのに特化。

このところ弱いIPO市場で11月下旬はやや混み合うスケジュール。
注目度はそれなりに高いと思うが、結果が伴うかは微妙なところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年2月度、連結予想EPSは62.07円。
想定価格1,020円から計算される予想PERは約16.43倍。

同業に比べるとディスカウント感のある想定価格。ただ、仮条件は引き上げてきている。
単価も1,000円強レベルと買いやすいため、悪くない値付と判断されそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.86億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券とマネックス証券の共同主幹事。

売出0の公募50万株。オファリングレシオは標準範囲。

VCの出資がありロックアップが1.5倍で外れることから、1.5倍からは売り圧力を感じる。
現状の地合いも考慮すると1.5倍が精一杯の初値が第一予想になりそう。

ストックオプションの未行使残もそこそこ多いが、行使価格がべらぼうな金額でもないので、
標準レベルと言えそう。

需給面はそれほど悪くないが（むしろ良い方）、最近のIPOの買いの弱さの方が気になるところ。
11月末時点のIPO地合いによって大きく左右されそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

就職市場を扱う企業のIPOは引き続き多い。また若い経営者が会社を育てていることが多いと感じる。
最近はなにかに特化していないと、大手ポータルに劣るので、何かしら特化部分がある。

運営サービスの「Googfind」はスタートアップを支える人材発掘が特徴。
やや優秀な人材市場（ハイクラス）に特化しているのは、事業の方向性の一つとしては良さそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

マネックス証券が主幹事に入ったということで注目したい銘柄。
このところのIPOの弱さの中で、この銘柄をどう見るかが焦点か？

就職市場系のIPOはもうあまり新規性が感じられないのが事実だが、スタートアップ系特化、ハイポテンシャル特化と
特徴的な部分を打ち出して上場レベルまで成長してきたのは好感。

マザーズ小型のIPOなので需給はまず問題なさそうだが、
とりあえずは大量のVCロックアップ解除となる1.5倍が目安になりそう。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です