日本エコシステム(9249)のIPO新規上場情報

東証2部上場案件。もともと照明器具によるエコ効率化から、複数企業連合でエコソリューション企業に。幅広い事業になっているのが特徴。

成長率は東証2部らしい低さ。ただ事業内容に安定感もあるしSDGｓアピールできるテーマ性もある。

割安感があるIPOが評価される地合いになっているか？底固い銘柄という評価。

本当は第一印象Bにしたいけど様子見のC評価。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

久々の東証2部上場銘柄。基本地味系で注目度は低いがどうか？
連結会社が多く事業は幅広い（もともとはエコな照明への取替から）

「インフラの老朽化対策」「SDGｓ（環境対策）」といったテーマ性の高さは評価できる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年9月度、連結予想EPSは256.2円。
想定価格2,090円から計算される予想PERは約8.16倍。

ほぼ横ばいの経営状況もしっかりと利益継続が魅力。配当未定なので、配当発表を待ちたい。
割安感はなんともいえないが、底固そうなところは評価したい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部市場。主幹事はみずほ証券。

全数公募の売出なし。オファリングレシオは高めの標準範囲内。

既存株主にはベンチャーキャピタルの出資なし。ロックアップも価格解除なしのきつめ。
ストック・オプションの未行使残は12万株1000円。行使は翌年からで影響なし。

IPOの仕方としては非常に綺麗で売り方少ない。
規模も中規模で安定感のある企業ということで、普通ならこなせる規模感。

需給は悪くないが、やはり東証2部ということで買いが集まらない前例踏襲で初値は厳し目になるか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

インフラメンテナンスは派手さはないが、必要性の高い事業でいかにも東証2部上場らしい事業展開。
グループ会社で複数ｎ事業展開をしており、競輪ではAI予想配信までしている。
それぐらい事業に幅が出て余裕もありそうなのは好感。

初値売りですぐ逃げるような銘柄ではなくて、中長期でじっくり応援したほうが伸びそうな銘柄という印象。
愛知県を本店に置くが、こういうエコシステム（環境事業）企業は中京地方が活発な気がする。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

東証2部上場銘柄のIPOの過去の戦績を見ると、こちらも初値視点では微妙のC評価が総合評価。
しかしながら環境事業でSDGｓなどテーマ性高く、事業も幅広い。
成長性は高くなくも安定性は高そうで、ジリジリと株価を伸ばしていきそうな印象。

これといって新規事業・技術を見て取れないが競輪AI予想をしているように、
上場後に何かしらの新技術の可能性もある。資金使途に研究開発資金が含まれている。

個人的には結構長期でどうなるのか気になる企業だが、
やはり短期的には微妙銘柄としてC評価で、今後のIPOの為にもなんとか初値は公募価格以上で始まって欲しい。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です