アスタリスク(6522)のIPO新規上場情報

ユニクロとのセルフレジ特許論争で有名に、話題性の高い上場になりそう。
今後RFIDタグを用いた商品管理ビジネスは増えていきそうで期待度は高い。コンビニなどでもレジを通さないスタイルが今後増えそう（実証実験がニュースでよく見る）。

技術的な面白さで人気の出やすいIPO。価格設定も強気野村證券で仮条件上げてくるかもしれないが悪くない設定。値がさ株なので、一枚あたりの利益は出やすいタイプ。

上場日が9月上場ラッシュの最終日で買い疲れモードが心配なところ。6月の上場ラッシュ以降IPOは元気がない。

ユニクロと特許技術で争うベンチャー企業となれば心情的に応援したくはなりますね。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ユニクロ訴訟問題の会社の上場ということで話題性高く注目を集めそう。
RFIDの今後の需要の高さは感じられるので期待したいところ。

上場日は9月の最終日。オオトリを単独上場で飾る。
上場ラッシュ買い疲れの影響はどこまであるか？前日上場までの初値結果の影響は受けそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2021年8月度、連結予想EPSは134.9円。
想定価格3,080円から計算される予想PERは約22.83倍。

急成長を織り込まれた価格設定でやや値ガサ。
業種的には今後の成長期待も望まれそうで、一応公開価格では買える状況か？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

全数公募で売出なし。オファリングレシオは標準範囲内。
資金使途も研究開発、設備費用系で積極投資でより成長を狙う。

既存株主にはベンチャーキャピタルの保有分が多め。
ロックアップは1.5倍で解除となるため、早めの売りは警戒したいところ。
むしろ上場後、VCが手放したところを応援できるかが、セカンダリーで中長期の焦点だろう。

ストック・オプションもそこそこあるが、こちらは一般的なベンチャー企業なら普通レベルに見える。
開発系で上場企業まで成功するためにはこれぐらいのストック・オプション付与は必要だろう。

吸収規模も10億程度で売り出しなし、公募株には程よい希少性で需給面は良いレベル。
ロックアップ解除の1.5倍までは軽いか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

非接触系のRFIDは今後推進していきそうで、需要に期待できる業種。
技術力で伸びてきたことを自負に大企業と争うベンチャー精神も買いたいところ。

社名の「アスタリスク」もかっこよく、応援する人が増えそうな人気化の可能性は高い。
現状の業績の伸びも魅力的。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

9月の最終上場で初値がどうかというと「高騰or高騰までは伸びず」のプラスになりそうだが、
総合評価としてはA評価をあげたいIPO。

持っている技術は他社も開発していて、今後はシェア争い・採用争いになりそうだが、
技術力で世の中を快適にしていこうという会社の事業内容は買いたい。
今後は円満に大手に普及できるよう、訴訟問題の後処理も無事に進行して欲しいところ。

初値はまずはロックアップ解除の1.5倍が目安。
VCの売り圧に屈するか？株主入れ替わりで上値を追うかで景色が随分変わってきそう。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です