ジィ・シィ企画(4073)のIPO新規上場情報

2021年7月上場予定も延期→9月に上場予定。
すぐの再上場予定なの変更点は少ない。

想定価格1,720円→1,810円（増加）。
売出株214,400株→200,000株（減少）

キャッシュレス決済関連はテーマ性高い。セキュリティ強化・安定性重視姿勢。

主幹事岡三証券や事業規模の点からか？価格設定も妥当。

7月上場予定時よりはスケジュール面での後押しはなさそうで、初値はやや控えめに予想したい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2021年7月上場予定も延期、9月に再登場でスピード復帰。
こういった一回延期したものがすぐに戻ってくる場合は注目度が高く、初値も高騰しやすい印象。

上場日の9月28日は4社同時上場で9月上場ラッシュ集中日。
9月の権利付き日とも重なるので、6月同様買いが少なくなることは想定しておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年6月度、単体予想EPSは68.27円。
想定価格1,810円から計算される予想PERは約26.51倍。

7月上場予定時の想定価格は1,720円だったので短期間で90円プラス。
特需的なものは終了（キャッシュレス還元事業）するようだが、同業種に比べると割安な印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.32億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は岡三証券。

公募売出比率は１：１の同数。オファリング・レシオは標準範囲内。
既存株主にベンチャーキャピタルなどの出資は見当たらない。
ロックアップもほぼ180日が掛かっており、しっかりとしている。

ストック・オプションの未行使残は約24万株が200～300円で、全数行使期間に入っている。
べらぼうな価格ではないがボリュームとしてはやや気になる。

シンプルな既存株主構成で需給面は特に問題なし。
上場日が変わって買いが入りにくい9月期末、4社同時上場になった分がマイナスとなる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

キャッシュレス事業は国策テーマ性が高い業種。今後伸びてきそうな産業の一つだろう。
その中でもプラットフォーム事業でセキュリティ重視と裏方なのは需要が高そうで良い。

地味な社名などあるが表方ではないので別にいいだろう。
上場することによって採用メリットはあるかもしれない。ただ、もっと若そうなベンチャー企業も今後参入激しそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

もともと7月上場予定時にA級評価で初値高騰を期待していた。
上場延期でスピード復活は評価したいが、9月末の一番買いが入りにくい上場日となった。
影響してやや初値高騰期待は後退していると見たい。

改めて9月の上場予定スケジュールをみると4社同時上場は、
いずれも小型で注目度が高そうな銘柄となっている。
このところIPOに初値高騰イメージが付きにくくなっているが、どの銘柄も微増よりかは期待レベルの高騰可能性の方が高そう。
前日の月曜日に上場銘柄ないのも若干注目度で助けになるか？

最終評価は9→8とスケジュール面で1点前回予定から下げたA評価とする。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です