ジェイフロンティア(2934)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事。セクター食料品はIPOでは不人気だが、業種的にはサービス業に近く見える。
増収継続で健康食品では勢いがある。
薬プラットフォーム事業の還流がうまく行けばさらに。

吸収金額はやや大きめ。8月上場でスケジュールに恵まれるかもチェックしたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

8月の最終単独上場、セクターは食料品。
健康食品ヒットである種の知名度はありそう。

今後の事業とする薬プラットフォーム事業に見込みがあるか？
どうもIPO地合いが不安定な部分があり、8月末の地合い予想を加味して考えたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年5月度、単体予想EPSは118.69円。
想定価格4,120円から計算される予想PERは約34.71倍。

成長性を加味した価格設定で割安感は感じられない。
値がさ株となったことで価格面からはハイリスクな部分が感じられる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約36.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

売出株式比率6.3%とほぼ公募株の構成。オファリング・レシオは標準範囲内。
売出しが少ない分、ロックアップがかかっていない追加売りは怖いところ。
またロックアップも90日と短めのものが多く、上場後の売りリスクは潜在する。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。

ストック・オプションの未行使残は32万株程度。すべて行使期間内。

吸収金額が大きめで需給は地合い次第と言ったところか？
あまり割安感もないし、上場後の中長期的な売り気配もあるので、どの程度初値買いが入るのか疑問。
セクターが食料品というのも買い需要が低くなりそうで、判断が難しい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

セクターが食料品ということであまり人気業種ではない。IPOの地合い次第で大きくブレやすい。
プロモーションが功を奏して業績を伸ばしているので、現状のビジネスはブレが大きそう。

今後目指している薬プラットフォームで、顧客管理をうまく抑えるかが発展の鍵に感じる。
その期待度がIPO時に反映されるか？は難しく、やはり8月末のIPO地合い次第で株価は変わってきそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券主幹事で業績堅調のマザーズ上場だが、微妙な部分も多い。
値ガサでハイリスク・ハイリターンとなりそうだが、地合い次第で上にも下にも大きくぶれそうな銘柄。
基本リスクにかけていきたいIPOなので参加姿勢だが、あまり楽観的には見ないほうが良いか？

スケジュールを見通すと8月上場は4銘柄で、小粒案件が多く最後に来る中型案件。
注目度自体は高まりそうで、どちらかと言うと上場日は後押しになりそうな雰囲気。

SBI証券のIPOチャレンジポイントを使うほどでもないと考えつつも、
そうなれば案外取りやすくなって、ポイント換算はここ最近では高い価値が出るかもしれないので、
初値後の検証結果は気になる銘柄。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です