ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO新規上場情報

2020年3月に上場予定もコロナ禍で延期。
「前回予定時からの変更点」
主幹事みずほ証券→SBI証券。
公募：2,970,000→3,300,000株
売出：0→0
OA株：445,500→495,000株
想定価格：960円→870円

前回は仮条件仮条件価格 540～600円 (変動率：-43.8% ～-37.5% 超弱気 )と超弱気で強行しようも叶わず。

東大発の赤字バイオベンチャー（がん治療）。ここ最近はバイオ系のIPOは初値健闘しているが、地合いが変われば結果は異なるので注意。

上場時売出しなしは好感だが、株主にVCなど豊富。ストック・オプションも昨年上場延期後にも出ているなど、やや既存株主有利な上場。

4社同時上場の影響も含め不透明感が高い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2020年3月に上場予定も延期になった案件。
約1年後に主幹事を変えて再登場だが、それだけ買いたい層も多いのか？

東大発のバイオベンチャーということでは期待度は高そう。
上場日は6月IPOラッシュスタート日の22日で4社同時上場（リート1社含む）。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは-57.16円。
想定価格870円から計算される予想PERは約-15.22倍。

赤字続きで黒字の見通しもないギャンブルバイオ銘柄で価格面からの評価し難い。
ただし、前年度上場予定の仮条件を考えるとかなり見込まれた条件に今回なっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約33億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

売出なしは評価したいところ。
しかし既存株主にはVC勢がジャブジャブでロックアップなしもたくさん。
上場後の換金売りは相当圧が高そうで、ここが需給面での懸念点になりそう。

ストック・オプションもなかなかのボリュームとなっている。昨年度12月にも付与されており、
その価格が391円というのは気になるところ。半年で2倍にして公募するというのはいかがなものか？
（しかも昨年度上場なら600円ぐらいで買えてた）

基本的には需給面では評価は悪い。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

がん治療のバイオベンチャー。このところIPOでの健闘がみられるが今回はどうか？
バイオベンチャーの裏側をみると胡散臭いものが多かったりするが、東大発という部分で期待はされそう。

医療分野への期待感が高い今だからこそ、勢いで上場してしまえば初値もなんとかなるか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

正直、微妙な判断しかできないIPOと言えそう。
赤字バイオベンチャーのIPOが好きな人なら、この条件でも参加、嫌いな人ならパスぐらいで良いかもしれない。

納得いきづらいのは昨年度の上場予定よりも公募組がやや高値で買わされる部分か？
期待度は高いようだが、上場前の期待度で煽って上場してしまえば売ったもの勝ちになりそうで怖い。

SBI証券主幹事で当選期待度は高く、似たような案件の昨年12月上場ファンペップは参加したものが
初値売で勝ちとなった。同じ展開にならないのがIPOだが、参考にするなら参加して違った結果でも後悔しないこと。

リスク許容度がある方が参加するC評価IPOというのが最終結論。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です