東京通信(7359)のIPO新規上場情報

固い漢字社名だがゆるい（カジュアルな）ゲームアプリ開発。開発費が少ないことが特徴でゲームセクターと考えてもビジネスモデルが良い。

業績に目を向けると連続増収増益と売上・利益ともに伸びているのが好感されそう。

公募枚数も程々にあって野村證券主幹事でも、ネット証券が幹事団に多くイブ上場のプレゼントIPOにならないか？

上場ラッシュ後半な分、割り引いて第一評価をBとしたが、タイミング違えばA評価から入っていそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

通信事業者、設備業者のような社名だが中身はアプリ開発系。
カジュアルゲームアプリ開発を得意とし、なるほど開発費が少ないことから
利益が出やすい構造。逆に工数を掛けずという発想は面白くユニーク。

クリスマスイブ上場となるが、2社同時上場でお互いに期待できそうな銘柄。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年12月度、単体予想EPSは29.92円。
想定価格1,250円から計算される予想PERは約41.78倍。

成長力を考えれば妥当なのかもしれないが、
やや見込まれた価格設定と感じる。割安感自体はない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

公募売出し比は約6:4で公募が多め。オファリングレシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資はあるが、それほど多くない。
ストック・オプションに未行使残もそれほど多くなく、これといって強力な売り圧力は感じない。

需給は中規模IPOでも堅調な雰囲気。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

カジュアルゲームという開発費があまりかからず筍のように新規にゲームがリリースできるのが特徴。
そこから広告配信で売上を稼ぐ、ゲームアプリ系でも今までの特大ホームラン狙いではなくシングルヒットで稼ぐ戦略。

暇つぶしに大変な現代人の「スキマ時間」を狙った戦略で、業績も付いてきていることから期待。
私自身はこういったゲームに時間を支配されないようにと気をつけながら生活したいと思う（笑）

ゲーム内容がシンプル故にマーケットを簡単にグローバルに広げられることも強みか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

「東京通信」という敢えて固い社名や「東京」と入れたのも海外マーケットを意識しているかもしれない。

IPO的にはあまり深く考えずに業績のよいマザーズ上場銘柄で、
価格に納得感、需給も良しとなれば12月の過密スケジュールでも問題なく欲しい評価できる。

野村證券にしては欠点が見当たらないようなIPOで、貰えるなら是非とも欲しい銘柄。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です