エードット(7063)のIPO新規上場情報

小売系のブランディング企業ということで、セクター的にはサービス業。
業績にブレが大きそうで、正確な評価がしがたい業態。

IPO的にはマザーズ小型で、需給で初値は好調にはなり易い。3月最終日の上場で、他のIPOの影響も見極めたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

セールスプロモーションを総合的に行う企業。
成功事例としてローソンのおにぎり屋など。クリエイティブなイメージは好感。

マザーズ小型で初値高騰系の印象。強い結果に期待。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年6月度、連結予想EPSは53.58円。
想定価格1,010円から計算される予想PERは約18.85倍。

成長予測が立てづらく、割安感的な部分の評価は難しい。
急成長の可能性がありべらぼうな価格設定ではないので、この価格なら欲しい人はたくさんいるだろう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.96億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率8.3%で殆どが公募によるIPO。オファリングレシオはやや高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資はない。売り出し元は社長で売り出し数はわずか。
ストック・オプションの未行使残は140円で10万株ほどが行使期間に入る。
上場後すぐに売る玉が出てくるとは想定しにくい。

需給面では良好案件。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

プロモーション業なのでなかなか当たりが出るかの実態は分かりにくいが、
逆にそこがIPOとして新興企業の魅力を感じる。業績は好調で利益の浮き沈みは激しいが、
これでこそマザーズみたいな感じで、一発高収益を楽しめそうな銘柄。

少なくともゲーム関連株のタイトルが当たるかどうか？よりは博打性は少ないと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

第一印象時は利益のあべこべ感や、サービスの魅力に関して感じなかったので、
評価としては低かったが、改めて各方面で評価すると非常に面白いIPOと感じる。

それに加えてマザーズ小型で、売り側のリスクも少ないので需給面も好調。
成長予測は立てづらいハイリスク系銘柄だとは思うが、IPO的にはそちらのほうが好みという人も多いだろう。

PRやブランディングというのは「無」から「有」を作り出すような印象でベンチャーIPOっぽさもあって良い、
そういった事もあってかベンチャーキャピタルからの出資もなく上場まで来たことに魅力を感じる。

第一印象ではよくわからなくてB評価だったが、BBスタンス評価時には大幅アップのA評価とする。
ヒットサービスが出れば、上場後の一発にも楽しみかもしれない。

初値は上場ラッシュ買い疲れからの、意外に伸びない可能性は気にしたい。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です