スマレジ(4431)のIPO新規上場情報

iOSアプリで動作するクラウド型POSレジシステム「スマレジ」で成長。実際に導入している店舗はかなり見かけるようになった。

業績の伸びはあるが、人気で他社も攻めてきている分野のため、今後は差別化やシェア競争激化が予想される。専業上場会社の優位性を保てるか？

吸収規模中規模、やや織り込まれた仮条件も注目度が高ければ大丈夫か？

大和証券主幹事でこの規模のIPOは狙い目。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

クラウド型POSレジシステムの先駆け。最近はショップでもレジが変わってきていて急成長が頷ける。
技術的に良さが分かりやすいサービスで、注目度も高そう。

東証マザーズ上場で、業績が綺麗な右肩上がりというのも人気を集めそう。
なお、2月最終日の上場で2社同時上場となる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年4月度、連結予想EPSは32.45円。
想定価格1,370円から計算される予想PERは約42.22倍。

高予想PERだが、成長の状況をみれば妥当なところ。
仮条件は上限想定価格となっており、売上鈍化傾向を意識したか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約24.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

売出株式比率15％と公募数が多め、オファリングレシオは標準。

ベンチャーキャピタルからの出資もそこそこ残り10％以上保有、ロックアップも1.5倍で外れるので注意。
ストック・オプションの未行使残も価格が40円と安く30万株ほど行使可能期間にはいる。
まとまった売り圧力はあることは意識したい。

20億超えの中規模という点や、売り圧力なども考慮しておきたいが、
こなせる範囲の規模であるし、注目度が高い銘柄なので買い旺盛でのスタートだろう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

サービスとしては月額利用料をとるクラウドサービスは、サブスクリプション型でストック型ビジネス。
新規顧客を取れば取るだけ利益も増えそうで、ライバル競争もあるだろうが魅力が高い。

まだまだ既存POSシステムから、切り替えて行く可能性のある店舗が多いと見る。
現在の成長状態も魅力で、成長余地も残すという文句ない銘柄。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

気になる点はやや規模が大きい部分と、売り圧力も潜在している部分だろうが、
規模大きいことから当選確率も高く、逆に妙味のあるIPOとして評価したい。

ビジネス的に導入メリットが分かりやすいし、月額利用料で稼げる部分も大きい。
一般的にも分かりやすい技術革新というのはIPOでも人気が高く初値は問題ないと見る。

ロックアップ解除の1.5倍価格には警戒感が出るだろうが、
そこを超えた初値になるのではないかと予想。

当選期待の妙味も加点してB→A評価としている。1枚初値売り10万円レベルを期待。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です