当サイトでは、郵政グループのIPO株を上場前に数多く集めるために複数証券での数集めが重要と郵政IPO特集記事内で記載しました。
【郵政IPO】IPOを手に入れるために、主幹事証券はもちろんながら実は複数証券での数集めが重要
郵政株の購入申込期間が終わり、大体の態勢が判明したので考察記事として今回どの証券会社が配分されやすかったのか?今後のIPO投資の参考になると思うので、記事としてまとめておきたいと思います。
当方の当落結果やその他、情報を頂いた方の全ての感触を元にして、個人的な感覚で紹介します。
主幹事証券でのネット抽選の当たり易さの違い
郵政IPOの主幹事は11社で構成され、その中で日本向けには野村證券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の2社がグローバルコーディネーターとして指定され割当枚数が多かった(約20%)ことになります。
※証券会社への割当配分は上記のIPO詳細ページを確認ください。
そして、抽選の当たりやすさはどうだったかというと
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(全プレ、複数配分)>>>>野村證券(補欠または当選)
上記のように大きく差が開きました。野村證券のような日本一の口座数を誇るマンモス証券では、やはり抽選配分での当選は難易度が高いことが分かります。
一方、主幹事の中では大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券が約8%で副幹事的、さらに岡三証券、東海東京証券が1%強となりました。
8%勢のネット抽選での当たりやすさは
みずほ証券>>大和証券>SMBC日興証券
と言った感覚を覚えました。こちらも、ネット抽選で申し込み数の差が出ている感触です。
岡三証券や東海東京証券は1%程度の割当でしたが、それでもネット抽選的にはグローバルコーディネーターの野村證券よりも配分されやすい印象を受けました。
結論としては主幹事証券はもちろん当選のチャンス証券でしたが、その中でもやや中堅どころからの申込の方が個人の申込では配分されやすかったと思います。
本当に複数配分がかなり欲しかった人は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の店頭にお願いすると貰えたとは思います。ただ、やはり今回のIPOは広く浅く配分するように、という建前はあったみたいです。
その他、幹事証券・裏幹事(委託幹事証券)などで穴場だった証券会社はどこか?
当方のネット抽選での戦略は、主幹事証券はもちろん幹事証券や、委託幹事証券でも申込、複数の証券会社から掻き集めようというものでした。
まずは幹事証券のネット抽選申込ができる、ネット証券会社から振り返ってみたいと思います。
SBI証券…口座数が多いからか?今回は苦戦
SBI証券は普段のIPOであればネット証券の中で最重要証券会社として位置づけています。主幹事実績も多くIPOをネット抽選で手に入れるなら必須証券でしょう。ただ今回の郵政IPOでは口座数の多いネット証券最右翼ということで、当選しにくかったと思います。当方も優先度は下げていました。
松井証券…幹事証券入りでいつもよりも穴場感
松井証券は郵政グループのIPOでは幹事証券入りしました。この郵政IPOあたりから幹事証券の実績を増やしている傾向で、今後IPOにも注力しそうな気配が伺えます。後期抽選型で申込がややこしいため、多少なりとも当選する人も出たと思います。
東洋証券…口座数少なく穴場だった
東洋証券は位置づけとしては中堅証券会社で、ネット注力とは言い難いです。ただし、今回のIPOではネット申し込みもスムーズに出来ました。申込数が少なそうで当選するには穴場気配があった証券会社です。普段はネット抽選では活躍の場は少ないかもしれませんが、意外と頼れます。
むさし証券トレジャーネット …東洋証券・丸三証券と同レベル
東洋証券、丸三証券、むさし証券の3社は同じ程度の当選し易さだったと思います。いずれも店頭証券があってネット部門といった形を取ります。ネット注力ではないのかもしれませんが、IPOの幹事証券が多く今後も拾っていきたいところです。
立花証券ストックハウス・・・幹事証券では超穴場
注目すべき証券会社だったと思います。割当数で上位を占めるネット証券よりも今回は当たりやすい印象がありました。立花証券はIPOでは地味に幹事証券になることがありますので、今後もやや注目度を上げるべき証券会社というイメージです。
安藤証券…残念ながら期待ほどではなかった
安藤証券は割当数的にも今回は少なかったです。ただし、IPOの面では特に中部地方の企業のIPOの時は強いので銘柄によって、注力すべきか判断が別れる証券会社になりそうです。
岩井コスモ証券「ネット取引」 …後期抽選型では当選が確認できた
岩井コスモ証券もIPOの幹事証券にはよくなります。その為、しぶとく申し込んでおけば当たる可能性がある証券会社として上げておいて良さそうです。特に幹事証券入りは多いですので抽選機会は多いです。
マネックス証券・・・平等抽選は生きた形、当選も多く見られた
マネックス証券での当選は多く見られた形でした。一貫してIPO100%平等抽選を貫いており、初心者でも十分にチャンスが有る証券会社です。幹事証券になることが多く、参加しなければ損な証券会社ですね。
エイチ・エス証券 ・・・幹事証券の中ではネット抽選は当たりやすかった
エイチ・エス証券はIPOに注力しているのもあり今回は当たりやすい印象でした。今ではIPOにポイント制度なども設けており、今後もIPOは証券会社の中での注力部門に見えます。九州系の企業に強いのも特徴です。
委託幹事証券はどうだったか?
auカブコム証券…委託幹事証券の中では当選随一!
当方は主幹事並、もしくはそれ以上の当選を期待していたので、そこまでは行きませんでしたが、委託幹事や幹事証券も含め、全体で見るとかなり穴場証券だったことが分かりました。今回、MUFGという点で注目されたのと郵政IPOの予想以上の人気で、抽選倍率が上がったものと思われます。
今後も三菱さんが主幹事の時など、注目の証券会社です。
岡三オンライン証券 ・・・岡三証券グループの期待も
auカブコム証券と同じく、主幹事のグループ証券で期待が集まりましたが、それほど当選しているようには思えませんでした。回ってくる割当数はそれほど多くないように思われます。ただし、参加しなければ当たりませんし、情報が表に出にくいので動向は常に追いたい証券会社です。
楽天証券…当選確率、数百倍では厳しい
楽天証券では当選確率が分かるところが注目だったと思います。しかし結果は数百倍、あまり郵政株の割当はなかったんだなと想像できます。IPOではまだまだ穴場のままかもしれません。
GMOクリック証券…残念ながら取扱なし
同時期のIPO、GMOメディアが取り扱いがあり、そちらで注目を集めましたね。
SBIネオトレード証券…残念ながら取扱なし
IPOの申込タブが現れたので、もしやと思いましたが結局取扱なしでした。ただ準備は進んでいるようで今後も動向を追いたいです。
以上、各証券会社のIPO当選しやすさをまとめてみました。
物凄く感じたことは、証券会社によって申込数が大きく異なり、割当数だけでは当選確率は見えないという点です。全ての証券会社に毎回申し込みする手間を考えると、銘柄ごとに戦略的に当たりやすい証券会社を狙い撃ちすることが大切だと思います。
もちろん、狙い撃ちのために全ての証券会社を準備しておくことは大切だと思います。
それぞれの証券会社の特徴をうまく考慮して、今後も楽しいIPOライフを楽しみたいですね!