ビジュアル・プロセッシング・ジャパン(334A)のIPO新規上場情報

岡三証券主幹事。DAM(デジタル資産管理)というソフトウェア開発が主流。アドビなど競合も多い業種の中、国内では採用も多く人気はありそう。業績も引き合いの状況がそのまま反映の印象。

売上は低成長で利益は急成長とは言いづらい。価格設定でIPOプレミアムディスカウント程度は見られる。

吸収規模が小さいため、上場ラッシュ中でも初値は上がりやすいか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

DAM(Degital Asset Magnagement)というデジタル資産管理ソフトウェア会社。
DAMマーケットは世界ではアドビ、Dell、IBMなど名だたる企業が参加する一大市場。

こちらはアジア圏のソフトウェア評価で高い評価が自慢。日本でもDAMで検索すれば実際に出てくる。
日本マーケットで採用が広がっていることで業績は順調。IPOでも注目されそう。

上場日は上場ラッシュ中盤の単独上場。
上場ラッシュ中にしては初値視点では良いタイミングになった。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2025年12月度、単体予想EPSは81.54。
想定価格1,430円から計算される予想PERは約17.54倍。

低成長を加味して妥当レベルの価格設定。
下手に割高感がでてないことを、ありがたく受け取りたい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.95億（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は岡三証券。

売出株式比率39.7%で公募株がやや多め。オファリング・レシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。

ストック・オプションの未行使残も行使価格1,534円で66,000株と少量。
行使期間も2026年からで気にならない。むしろ株価がもっと評価できる指標になる。

需給面は問題なし。販売力に課題があると見られる岡三証券主幹事でも人気高騰の可能性あり。
マネーゲームでも狙われやすそうだが、そうなった場合は激しい上下動に注意。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

DAMマーケットは参加している企業の顔ぶれを見ても市場規模は大きそう。
市場規模的に成長余地はありそうなものの、上場後、多くの企業とのソフトウェア採用競争でどこまで？

沿革をみると小売系の画像や映像データを古くから手掛けている。
ようやく自社開発ソリューションを売り出しているが、伸びるかどうかは未知数な部分も多い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

グロース・小型で業績も堅調となれば、特にIPO初値視点でマイナス評価する部分はない。
順調な船出になると見て、総合評価はB級評価とする。

需給面で考えると高騰可能性も残しているが、主幹事岡三証券で上場ラッシュ中盤で、
どのタイミングで買われるのかの判断が難しいところ。また株価が高くなるとチキンレースで逃げ足も早そう。

公募株が当選すればラッキー、初値は高騰まで期待しないも
予想以上に跳ね上がれば、さらにラッキーぐらいの軽い気持ちで参加したい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です