ミーク(332A)のIPO新規上場情報

事業内容は「モバイルIoT支援事業」として2通りの基幹サービスがある。

「IoT/DXプラットフォームサービス」では通信各社のSIMを活用してSaaS型IoTプラットフォームを提供。各センサー情報などを収集することが多い。

「MVNEサービス」はMVNO事業者への支援サービス。こちらはダウンロード側が多いので適切な利用プランや契約サービスの提供などが仕事。

ソニー系ということでNuroモバイルの依存度が高かったようだが改善傾向。それに伴い成長が止まっているので、IoT支援側で業績が伸びるかが今後の鍵になりそう。

IPO初値視点では中規模で、超大型もある3月IPOに入ったことで少し買い圧が乏しくなる恐れはありそう。通常時なら1.5倍とか目指しそうだが、今回はその手前の1,000円超えで十分と見られそうか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

通信キャリア網と各種IoTサービス事業に対して最適プラットフォームの提供。
通信網の最適化などで技術力が必要となり、面白い業種。

ソニー系だが上場を機に、依存度は減少傾向。

面白みのあるIPOだが、３月上場ラッシュに入っているので若干、注目度は削がれそう。
それでも強弱判断されるなかでは、注目度では「強」判断できそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2025年3月度、単体予想EPSは55.81。
想定価格760円から計算される予想PERは約13.62倍。

業績頭打ち感が見えているためか？業種にしては割安設定。
上場タイミングのお陰で買いやすさが出ている印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約27.8億（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証スタンダード市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率47.6%で公募売出比はほぼ半々。オファリング・レシオはやや高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資があり、上場時に売出しで半分程度放出。
上場後のロックアップは1.5倍で解除要件となっているので、ロックアップ解除価格では警戒されそう。

ストック・オプションの未行使残は203円で202万株。
全て行使期間内となっており、こちらは売り圧として計算。

人気がありそうなことから初値視点の需給面ではプラスになりそうだが、
高い上昇になるかは勢い次第。吸収規模など重たさがあるものを超える買いパワーがあるか？

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IoT/DXプラットフォームサービス、MVNEサービスのどちらとも時流に乗った面白いネットサービスの基幹で魅力。
ソニー系というのも高い技術力の安心感がありそう。

一方、業績は頭打ち感も出ているので、上場後期待外れになるリスクも有り。
それでもIPOらしい面白さはあるので、他の銘柄よりは期待されやすく上場ラッシュ中では期待感が味方になりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュ中は事業内容に面白さや、注目される内容がある方が期待されて買いを集めやすい。
その点を考慮して総合評価はB級評価とする。
初値の上昇率は控えめになりそうだが、上場ラッシュの中で「強弱の強側」と見られて伸びるかは注目度次第。

仮条件上限800円から1.5倍は1,200円。
いきなりロックアップ解除到達は難しいかもしれないが、4桁乗せの初値ぐらいになって盛り上がって欲しいところ。

まずは1,000円付近の初値を目指したい。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です