フォルシア(304A)のIPO新規上場情報

グロース・小型・IT系で初値上昇条件が揃った銘柄。しかし１２月上場ラッシュ中で同時上場もあり分散されると目立った結果にはならない可能性も。

グロース上場ながら業績は安定的。それもあって想定価格は指標的に割安感あり。

業種・業績・需給などでデメリットが少なく普通に高評価できるIPO。

野村證券主幹事でこの規模だと、まず手に入らないのが難点。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ビッグデータの検索テクノロジーを様々な産業に活かすDX関連。
特にWebコネクトという旅行代理店向けサービスに強み。
技術系でIPOらしさがあるのは良さそうか？

上場日は上場ラッシュ後半の3社同時上場。
規模が小さいので影響は薄そうだが、買い分散は考慮しておきたいところ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2025年2月度、単体予想EPSは111.81。
想定価格1,700円から計算される予想PERは約15.2倍。

成長率が低めで織り込み感がないので、若干割安と感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.16億（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率6.1%とほぼ公募株。オファリングレシオも標準範囲。
供給がかなり絞られていて公募株に需給妙味を感じる。

既存株主にベンチャーキャピタルなどは見当たらない。
ロックアップもほぼ全てに価格解除なしの180日が掛かっていて固い。

ストック・オプションの未行使残もなし。

需給面では鉄板案件。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業績の伸びはそこそこなものの黒字が続いており、業種も検索技術（テクノロジー）と魅力あり。
旅行業界向けのニーズをガッチリ固め、さらに多業種への展開が今後の成長の鍵か？

色々な面でみてもデメリットがないIPOで、唯一、同時上場で比較的控えめな初値で始まるなら、
セカンダリーで狙われる可能性もありそう。主幹事も野村證券でじっくり上げていく操縦がうまそうで見どころの1つ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

盲点のない優良IPO。初値にも期待がかかるが、上場ラッシュ終盤の3社同時上場を多少受けるか？
吸収金額が小さく需給面も良いので、買い分散があったとしてもそう簡単に安値では買えなさそう。
総合評価はA級評価寄りのB級評価とする。

野村證券主幹事で、これだけ枚数が少ないとすると公募株ゲットの確率はかなり低く苦しい。

どこまで買えるかのファーストターゲットとして3,000円ぐらいまで考えられそうで、
3,000円手前ぐらいまで初値は期待して良さそう。1.5倍で2,550円、1.8倍で3,150円。
とりあえず2,500～3,000円ぐらいの初値予想が第一目線。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です