ククレブ・アドバイザーズ(276A)のIPO新規上場情報

CRE（企業不動産）のコンサル。独自のAIロジックで需要の抽出など期間短縮で素早い提案・解決が得意。近年ニーズの高まっている分野で業績好調。

不動産セクターだからか、業績好調なのに明らかに割安で公募参加はしやすい。

特に上場時に心配事が少なそうな優良IPOとして扱われそう。（M&A系IPOに似た匂いを感じる）

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

CRE（企業不動産）活用のコンサル業。近年、企業資産の活用が問われていて活況。
一方、セクターはサービス業や情報・通信業ではなく不動産業扱い。このあたり、どう見られるか？

上場日は11月下旬の単独上場。
それほど過密スケジュールではないことから一定の注目が期待される。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2025年8月度、連結予想EPSは87.09。
想定価格1,050円から計算される予想PERは約12.06倍。

業績の伸びは良く、割安感を感じる。
仮条件は想定価格より引き下げており、やや不可解な部分も。
個人的には買いやすくなったと思うが、不可解な印象が付くと初値で熱狂的にはなりにくいか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.6億（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はみずほ証券。

公募売出比は若干公募が多い程度でほぼ半々。オファリングレシオは高めの標準範囲。

既存株主にベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップは全数に180日で価格解除なしと良好。

ストック・オプションの未行使残は550円、346,300株。信託型。
上場時には売り圧として換算しなくても良さそう。行使価格も問題ない。

10億を超える吸収金額だが、比較的需給面は良好な印象。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

CREのソリューション事業。AI活用とあるが、過去の取り扱いデータから学習したロジック保有レベルだとは感じる。
それでも素早い期間でより良いソリューションを提供できるというのは強み。

不動産業セクターということで指標で割安感があるのも魅力の1つ。
直近の業績の伸びが素直に続くと考えられるなら、上場時の株価は安かったなんて評価にはなりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合評価はB評価とする。やや強めのB(7)評価を考えていたが、
仮条件引き下げなどを考慮すると、初値で圧倒的人気にはなりづらそうでB(6)へは引き下げ。
それでも非常に参加しやすいIPOではないか？と積極姿勢。

11月のIPOは数も少なめで、それなりに注目度を高めて、
IPO地合いが改善傾向になって12月を迎えるきっかけになって欲しい。

公開価格の1.5倍ぐらいまでは全然価格的にも買えるのでは？と感じるが、
弱気の仮条件なども影響して、控えめの初値スタートもあるかも知れない。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です