ガーデン(274A)のIPO新規上場情報

ブームが続くラーメン系IPO。既上場銘柄の業績が好調で株価も伸びていたため注目されているが、ここ最近のIPOは想定価格が割安感がなくなっている。

ここは値ガサでラーメンIPOで3,000円以上となると心象が悪くなりそうか？また、ディスカウント感もない。

主幹事東海東京証券。東証スタンダード上場。吸収金額50億以上など初値視点で警戒すべき部分も多い。

とはいえ11月IPOで周りの銘柄との比較で卒なくこなすことも考慮してBB前に評価を再考したいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証スタンダード上場、外食小売で一般的には地味系不人気なのだが、
ラーメンチェーン店を含む、飲食フランチャイズ経営。特にラーメン店ブームが続いており現状人気継続。
ここは事業再生能力の手腕も高く見られそう。

上場日は11月下旬ながら11月のスタートIPO。
前の上場より約1ヶ月空いての上場であることから、自ずと注目度が上がる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2025年2月度、単体予想EPSは220.43。
想定価格3,100円から計算される予想PERは約14.06倍。

価格設定は適正範囲で、割高感も割安感もない。
現状で精一杯の評価して出してきた印象。これが受け止められるか？

値ガサ案件となっており、ラーメン店は過去の上場銘柄をみると、
徐々に見た目の設定価格が高くなっている印象は否めない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約57億（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証スタンダード市場。主幹事は東海東京証券。

全数公募で売出しなし。オファリングレシオは高めの標準範囲。

既存株主にベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップは価格解除なく180日や90日が約90％弱にかかっている。

ストック・オプションの未行使残は22円～796円で低価格、上場時参入が1,170,295株あり。
かなりの売り圧力としては意識しておきたい。

主幹事東海東京証券でスタンダード上場銘柄が、吸収金額60億弱レベル。
初値視点の需給で見ると、上値の余地が少ないのではないかと見られるのが普通。

 ４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気の高いラーメン店経営など、うどん屋も経営しており飲食業としてスタイルは良さそう。
M&A活用、事業再生能力が高く、経営者の敏腕ぶりは感じられる。

低成長に見えるが、伸びる余地はあると見られるか？
一方、人気が続くラーメンIPOもお腹いっぱい感が出てきて新鮮味が薄まっている。
そこに来て過去よりも公開価格が高い印象が付いているので、初値視点では強弱分かれる評価になりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

主幹事東海東京証券で東証スタンダート銘柄、セクター小売業（外食）、
それで吸収金額60億弱の値ガサIPOとなれば、近年のラーメン店経営IPOの好調ぶりを抜きにすると
ちょっと初値視点ではリスクが高いと感じる銘柄。

しかし11月のスタートIPOで注目度はやや出る。
ラーメンブーム継続を意識すれば、攻める価値があると評価するか？

仮条件は想定価格より少し上げて3,100～3,200円となっており強気姿勢。
それだけ、この規模でも引き合いの強さは確認されてそうで、初値微増目処が付くぐらいの需給模様になって欲しいところ。

最終評価はC級評価、リスクもあるが微増狙いが出来る程度とする。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です