シマダヤ(250A)のIPO新規上場情報

スピンオフIPO（上場時にメルコホールディングス「6676」株主に分配）。

売出し放出元の割合はSuntera(Cayman)Limited,as Trustee for ECM Master Fund　1,567,900 株
メルコグループ 712,800 株

ロックアップは株式会社メルコグループ及び現在メルコホールディングス株主であり、本スピンオフにより当社株主となる予定である当社取締役牧寛之、公益財団法人牧誠財団、牧廣美。

国内スピンオフIPO第二弾。一弾は2020年のコシダカ→カーブスのスピンオフ。結果は公募割れだった。

今回も食料品セクターのため初値から期待しづらい内容。想定価格1,880円は大手同業種メーカーと比べると割安。

スピンオフ元のメルコHD株を持っていると自動的に同数が貰えるため、メルコHDの株価次第ではそちらを買う、シマダヤを評価していて、売出価格が安いと思えばIPOでこちらだけ手に入れるなど。

いずれにしても、初値から上がりにくいのは確かで、中長期視点で考えるべき銘柄。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

国内2例目のスピンオフIPO。
上場の形式上、スピンオフ元（今回はメルコHD）の上場銘柄を買えば手に入るので、公開時の新規性に乏しくなる。

1例目が公募割れしたイメージも残っており注目度は低くなりそうか？
他のIPOとはやや異なる視点で取り組みたい。
上場日は10月1日で9月末の上場ラッシュが終わり、月が変わって、スケジュール面では少し有利

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2025年3月度、連結予想EPSは135.35。
想定価格1,880円から計算される予想PERは約13.89倍。

安定的な業績を誇り知名度もある製麺メーカーというのを考えれば割安。
メルコから分離したなら買いやすいという人も多そう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約49.3億（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証スタンダード市場。主幹事は大和証券。

全数売出しで投資ファンドが放出する。

上場後のロックアップも180日で掛かりは良い。
さらにストック・オプション制度もなし。

売出し規模が大きいものの、売出価格に納得がいくなら吸収は出来そう。
さらにシマダヤを買う人は、短期に売らない傾向がありそうで、少し中期目線で見れば需給面は悪くない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IPOらしい人気化は難しそうだが、麺メーカーのため親しみやすく、じりじりと応援できる魅力はありそう。
上場すればさらに知名度が上がり、株主優待や株主向けサービスなど還元姿勢も垣間見れそう。

短期目線では微妙、中長期目線では魅力ありとしたい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合評価はC級評価とする。
初値目線で見るとスピンオフ上場は評価が難しい、新規発表（8月26日）からすでにスピンオフ元のメルコHDの株価が上昇している。
8月26日の終値で2,979円→仮条件発表の9月11日の終値は3,805円と約800円も上昇。

初値など、スピンオフ上場後評価は、単純にシマダヤだけが欲しいという点で評価することになるので、
売出価格の1,880円の値ごろ感だけの話になりそう。
短期的には上昇しても下落しても1,880円あたりに落ち着くのではないか？

中期的には2,000円超え、さらに長期的には2,000円から3,000円までジリジリと株価上昇に期待したい銘柄。
結論的にはIPOで急いで買う必要はないけど、IPO当選の雰囲気を楽しみたい人は景気づけの申込みもありという感じか？

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です