リプライオリティ(242A)のIPO新規上場情報

福証Qボード単独上場。主幹事はやはりJトラストグローバル証券。東京本社だったが、福岡に移転して福証上場という流れ。

業態的には「通販コールセンター支援」「小売店舗空きスペースプロモ」「通信販売」といずれも特に目新しさはないが、その既存事業の中に新しい価値がないか？を常に考えていそうな企業。

業績順調。想定価格では若干のディスカウントを感じるので、指標的には買いやすい。

地方市場上場ということで初値は上がりにくい傾向も、中長期で持っても特に困ることはなさそうな銘柄と感じる。若干長いスパンで見たいことから短期向けではない（短期的な下落なども想定しておきたい）。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

福証Qボード単独上場。もともと東京本社だったが福岡に移転して旗揚げ。
商売自体に目新しさはないが、スキマビジネスには強そう。

大株主の氏名を見ると、多少注目度を集める可能性も。

上場日は２社同時上場、さらに翌日に４社上場予定とスケジュール的には厳しい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年9月度、連結予想EPSは230.84。
想定価格1,520円から計算される予想PERは約6.58倍。

業績推移などを考慮すればかなり割安感あり。
しかし地方上場で注目度が薄く、さらにIPOは割安感で買われないことから注意。
中長期視点で、上場時に買いやすいイメージで捉えたい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.19億（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は福証Qボード市場。主幹事はJトラストグローバル証券。

先日の10億レベルの福証Qボード単独上場は厳しかった。4億でも厳しく見たい。

全数公募で売出なし。オファリングレシオは標準範囲。

既存株主上位にサイバーエージェントの藤田晋氏など。
ロックアップが掛かっていないが、上場してすぐに手放すような人物とは思えないか？
むしろこういう大株主を見て、上場時に追随したいと買い手がつきやすい可能性も。

ベンチャーキャピタルからの出資は1,000株。
ストック・オプションの未行使残は無償で2,300株、行使期間は10月から。
株数も少なく考慮するほどではなさそう。

需給面ではやはり福証Qボードの上場初値視点では買い手が少なく、初値上昇要素に乏しい。
短期的にどうこうという見方は避けたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

地方市場単独上場。セクターもサービス業で、事業内容にこれといった新規性はないため人気化はしにくい。
一方、公募株には割安感があり、売出なしなど好感の持てる内容。

初値視点だけで考えず、しばらく持っていれば業績を反映して株価上昇するぐらいの気持ちで手を出したいところ。
そう考えると、上場後でも十分間に合うか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

公募株は割安面で多少魅力、ただし初値売りですぐ儲かるかは不透明（上場タイミング的には厳しい）。
公募参加としては、ラッキーパンチで初値で一時的に儲かる可能性も一応賭けて申込み。
初値は残念ながら奮わずになっても、後から買うか前もって買っておくかぐらいの参加姿勢ならOKレベルか？

ハナからIPOは公募抽選を通して、初値で売って利幅を取ってなんぼスタイルの方にはパス案件。

総合評価はC評価とする。

先日のCrossEホールディングスなども合わせて、微妙C評価にすべて申し込んでいれば、
事前評価不人気による当選しやすさ、たまに微妙銘柄でも初値が伸びることを考えれば、
初値売り視点だけでも期待値はありそうぐらいに考えたい。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です