L is B(145A)のIPO新規上場情報

「L is B」はLife is Beautiful!から来ている模様。感動的なあの映画から連想か？

現場向けに使いやすいコミュニケーションアプリを提供。ベースはチャットシステム。そこからサービス利用者に使ってもらって要望などを吸い上げて付随機能を開発するなどDXコンサルも行う。

この手のサービスもベンチャー企業が多くしのぎを削っているが、大手中小・様々な業種に導入が進んでいて売上の成長力は高い。一方で利益は黒転したところでこれから。

想定価格はそれほど強気でもないので、ある程度納得して公募株参加ができそうな状況。スペック的にもやや安心の参加姿勢のB評価が適当か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

フィールドワーカー向けのコミュニケーションツール開発・提供。
この手のサービスはいくつか見覚えもあるが、使いやすさで定評がある模様。

ソラコム含め4社同時上場。上場ラッシュの買い分散の影響は多少受けそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年12月度、単体予想EPSは22.28。
想定価格920円から計算される予想PERは約41.29倍。

業績は売上急伸で2023年12月期黒転、成長力を加味すれば妥当な価格設定か？
直近の評価額で1,500円だったというのは割安感を後押しして、初値でこれぐらいまでは買えると評価されそう。

仮条件はやや強気で上限990円。20％アップの可能性もあり、その場合は公開価格1,188円も。
それでも1,500円より安いという点で割安評価できるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約15.3億（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場上場。主幹事は野村證券。

公募売出比は若干公募が多い程度で半々に近い。オファリングレシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は1社、約27万株程度（全体の約6％）。ロックアップは1.5倍で解除される。
その他には90日のロックアップが掛かっており上場時の売り圧は乏しく感じる。

ストック・オプションの未行使残は行使価格1,000円が290,100株で行使期間内。

吸収金額が中規模で、上場ラッシュによる買い分散が気がかりだが、
地合いの良さと、公開価格が直近評価額より安いことから買われやすい環境とみて需給は中立レベルで評価したい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

売上高の伸びを見ていると、サービスはかなり評価されて利用されて使われているのが分かり魅力があると判断したい。
この手のサービスは競合も多く便利に使われて流行るかが勝負。結果を残していることが一番の評価となる。

IPO初値視点でいうと、過密スケジュールの中では他社に注目度で押され気味なスペックなので
初値は予想するほど伸びない可能性もあり。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュ中に入った中規模ながら評価できるIPOという部分で最終B評価。
C評価のように微妙とは判断する要素はないものの、初値から上がらなくてもという雰囲気もある。

IPO地合いが上場ラッシュ中まで続いていれば、控えめ評価が足りないと言わんばかりの好調結果になるし、
上場ラッシュ中でやや中規模で、微プラススタートとなり買い得な雰囲気を醸し出すか？

下手に上場ラッシュなど懸念する必要もなかったという過熱相場を期待したい。
一応、予想段階では分かりやすい下の固いラインが1,500円となりそう。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です