Laboro.AI(5586)のIPO新規上場情報

「カスタムAI」で様々な業種の課題にAIの力でソリューションを行う王道AI系企業。売上や利益も出ている。

AI系の上場企業も増えてきており技術的な差異の特徴は減ってきているようにも思える。しかしながらIPOでは花形として注目されそう。

7月31日と7月の最終日上場。なんだかんだでIPO好調地合いが続いていれば初値から飛ばしていきそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

IPOの現在の花形AIを社名にも冠する。注目度はピカ一の状態。
ただしAI企業の上場も増えてきているので、少し目新しさは減っているか？

上場日は7月最終日の単独上場。
7月IPOはそこそこ数が多い中、微妙な物が多いため注目度は相対的に上がりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年9月度、単体予想EPSは7.91。
想定価格525円から計算される予想PERは約66.37倍。

買いやすい単価は魅力の一つか？
業績は成長しているも不安定感あり、そういった中、高PERなのは注意。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約25.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率57.7%と若干売出が多い程度。オファリングレシオは高めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は60万株弱程度。売出してないため全数保有が残る。
一方、ロックアップは継続所有が定められており、その他と合わせて当面の既存株主の売りなし。

ストック・オプションの未行使残は上場時参入38万株程度、行使価格も166円、217円が多く、
こちらは遠慮なく行使してくる気配。この程度のストック・オプションは妥当な内容と見たい。

中規模案件だが、人気のAIで買いやすい単価を考慮すると需給面は安心。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

一気通貫系、カスタム系のAI企業の上場はこのところかなり増えている。
人気どころの業種はDXかAIか？といった状況になってきており少し新鮮味に欠けてきている。
とはいっても斜陽産業であったり成長見込みが感じにくい業種に比べるとIPOらしい魅力は存分にあり。

既存株主にVCの他、大手会社も連ねておりこの企業のAI開発に期待を寄せているのも分かる。
とりあえずはIPOとしての魅力はありとしたい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

正統派AI系企業のIPOということで、総合評価A評価とする。
規模感も中規模でちょうどよく、公開価格の単価も安くて買いやすい。
1枚あたりの利益幅は大きくなくとも、騰落率でなかなかの初値結果を残しそう。

7月の最終IPOで、7月後半IPOは微妙案件が多いため、
直近IPOの結果に引っ張られるのか？取捨選別されてここが強弱でかなりの強として集中されるのか注目。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です