ブリーチ(9162)のIPO新規上場情報

レベニューシェア型という成果報酬型にすることにより、予算がないや効率的に広告を行いたい中小・中堅であったり、隠れたいい商品（商材）を持っている会社を掘り当てる。

業績急拡大で注目を集めそう。人材・労働市場系でも報酬体系の仕組みを変えた企業が伸びてIPOも増えているので、同じような雰囲気。

急成長を加味すれば想定価格は妥当だが、吸収金額が大きいためやや重たい展開も予想される。初値はプラスになりそうであるが、大幅上昇は地合い次第か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

レベニューシェア型という成果報酬で支援するアドテク事業。
初期費用やコンサル料を取らない。逆に儲かる事業には率先して集中する。

やや新し目の手法のアドテク関連ということで注目を集めそう。
上場日も7月上場の単独案件。規模感を考えればスケジュールは良い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年6月度、単体予想EPSは66.21。
想定価格1,250円から計算される予想PERは約18.88倍。

高い成長率を考慮すれば割安。
仮条件は想定価格を下限にして引き上げてきた。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約89.1億円（想定価格ベースOA分含む）のやや大型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券と野村證券の共同主幹事。

公募売出比は5：１程度で公募が多い。オファリングレシオは高めの標準範囲。

既存株主へのロックアップは価格解除がなく固め。

ストック・オプションの未行使残は50円の大量発行があるが、こちらも行使期間になるものの
条件的にはすぐに売ることは出来ない。

基本的に既存株主の売りはほぼない状態。

需給面では規模感の大きさと公募組の売りと初値買いがどのあたりで需給合致となるか？
割安感もあることから上昇後重たいだろうが、公開価格では大丈夫そう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

成果報酬型の体系を取り入れること、またそのことでマーケティング効果が高いところに集中できることで業績の伸びが良い。
今までにない効率化系ということで、業績成長の魅力はありそう。

同業他社が追随して似たようなビジネスを初めて競合との競い合いになるまではまだまだ伸びるかも知れない。
上場時時点では割安感もあることから期待したいところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

大型でも公募株に割安感、成長期待など魅力を感じる銘柄。
公募ゲットの妙味なども含めて総合B評価とする。

大型だとちょっと需給が崩れると怪しい銘柄も多いが、こちらは需給よりも公募株自体に魅力がそこそこある。

すんなりと初値プラスが見込めそうだが、後は初値上昇後、どのあたりで需給一致の状態となるかになりそう。
ちょっとした荷持たれ感以外にはマイナス評価的な部分がない。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です