Ridge-i(5572)のIPO新規上場情報

AI系・グロース・小型の第一印象初値高騰案件。赤字企業に比べると急成長黒字転換後の上場なので好感が持てる。

今後のこの手のIPOがもっと増えそうであるが現時点では花形事業（成長期待の高い）の１つと言えそう。

具体的には「マルチモーダルAI」と名付けていて１つのディープラーニングだけではなく複数のデータやセンサー技術などを組み合わせるのに長けている模様。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

AI系企業でIPOでは花形。第４世代と呼ばれるマルチモーダルAIに積極的。

４月の最終IPOで２６日は２社同時上場。
どちらも規模感が大きくなく人気しそうな２社のため同時上場の影響は少なそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年7月度、単体予想EPSは32.69。
想定価格1,600円から計算される予想PERは約48.94倍。

黒字化、急成長を加味すると十分高PERでも評価できるレベルで割安感あり。
同業種は赤字であったり3桁PERが常連。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.8億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率44.2%でやや公募が多め。オファリングレシオは標準範囲。

既存株主にベンチャーキャピタルからの出資がありロックアップは1.5倍で外れる。
1.5倍以上はほぼ超えそうなので売り圧としては意識しておきたい。

ストック・オプションの未行使残は156,850株が行使可能期間。
こちらも売り圧としては意識しておきたい。

高値圏では結構な売り圧力が感じるが、その高値圏での需給の争いになりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

最近人気が再び出ているAI系企業。ここは業績の成果も出ておりマルチモーダルAIなど実用性が高い。
吸収金額や時価総額をみても、まだまだ高く評価できそうな雰囲気。

今後、まだまだAIに関する業種のIPOは増えてきそうなところではあるが、
こういった、そこそこの時価総額で出てきてくれる方が成長に夢を感じるところはある。
初値的にも4月最終IPOを活かし、注目銘柄として吊り上げ初値までありそうと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

グロース・小型・AI系と初値高騰三拍子系銘柄。
デメリットはベンチャーキャピタルやストック・オプションの売り圧を多少感じるところだが、
初値に関しては高騰して、高値圏でどこまで買えるかのチキンゲームになりそう。

2社同時上場だがお互いにそれなりに高評価IPOで、規模感も悪くない。
初値に関しては2社ともにそこそこ騰がると見て高評価しておきたい。

ゴールデンウィーク前の最終上場で、5月のIPOの気配もないことから注目度は高まる。
後は地合い次第で高値圏で初値が上にも下にもブレそうといったところ。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です