ジェノバ(5570)のIPO新規上場情報

公募は自己株式の処分。英文字でJENOBA。
衛星測位システムで正確な測位情報を提供。
現在の活用分野も幅広いが、さらにドローンの自動運転など活用の幅が広がりそうでテーマ性高い。

価格設定も低単価含めかなり割安設定。成長率低めも継続した伸びで期待されそう。

初値高騰条件が揃った銘柄。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

GNSS（Glabal Navigation Satellite System）補正情報配信サービス。衛星測位システムの一つ。
世界の衛星から情報を受信して精度の高い位置情報を扱える。

幅広い産業に活用され、今後ドローン自動運転など活用の幅が広がる未来が見える。
次世代のインフラ系として非常に高い注目度。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年9月度、単体予想EPSは31.68。
想定価格450円から計算される予想PERは約14.2倍。

業績はなだらかな成長を続けており、そこからの想定価格なので割安感あり。
期待感の出そうな銘柄なので初値ではもっと上まで目指せるだろう。

割安よりも期待感で買われる銘柄だが、割安性でも妥当。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.14億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は大和証券。

売出なしの全数公募。オファリングレシオは低い水準。かなり供給を絞っている。
資金使途は設備投資・人材確保など。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ただしロックアップは筆頭株主含めて1.5倍で解除という要件。いつでも売れる状態にはなりそう。
あまり高値になりすぎると、様々ところから売られても仕方ない状況になる。

ストック・オプションの未行使残は100～220円。
上場時参入が200万弱とこちらもボリューム多い。結構な売り圧として頭に入れておきたい。

公開価格では需給は抜群に良いが、あまり高値に行き過ぎると売り圧は意識したい。
上値の目途の判断が非常に難しいところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

高精度測位位置情報サービスは今後の産業で必要不可欠な技術であり伸びそう。
車の自動運転、ドローンの自動運転。など産業の他、趣味やスポーツなど思いつくことは多い。

環境保全にも役立つデータ配信ができる。災害時の対応でもできることがありそう。

魅力がたくさん詰まった事業ということで、人気化は間違いなし。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

グロース・小型・技術系の初値高騰案件。しかも事業活用の魅力もプラスして総合A評価とする。
小粒で枚数少なく公募ゲット難易度が高く、初値高騰しても1枚あたりは小さそう。

また上値の目途の判断が難しく、ロックアップ解除の売りやストック・オプションの売り圧は十分なので、
恐らく初値から高くなるはずだが、その株価の妥当性は判断が難しい。
とはいえ、これは高くなっている状態での心配事であるので銘柄には罪はない。

上手に供給絞っていることから、久しぶりに正統派IPOらしい文句なしのA評価とする。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です