エコム(6225)のIPO新規上場情報

名証メインに２銘柄目が登場。やはり地味系案件で３月の上場ラッシュに入ってしまった。主幹事は東海東京証券。

業績は横ばいで厳しい環境系をアピールしているがどこまで？セクターは機械。

地方上場銘柄やあまり初値は気にしなさそうな主幹事を踏まえると初値は期待薄になりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

名証メイン上場の機械セクター。キングオブ地味銘柄。

上場ラッシュ最終日の3月31日に3社同時上場。
苦戦必至の注目度。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年7月度、単体予想EPSは300.34。
想定価格1,680円から計算される予想PERは約5.59倍。

業績は横ばいもしくは利益が鳴かず飛ばず。
業種で比較すれば妥当な価格設定だが、インパクトのある割安感はない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約2.7億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は名証メイン市場。主幹事は東海東京証券。

公募売出比は1：6で売出株が多い。オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資があるのは気になるところ。VCの売出し案件IPO。
上場後はロックアップ（180日）があるので追加売の懸念はない。

ストック・オプションの未行使残は行使価格が2,600円と高い。

小粒案件だが上場ラッシュ中の地味系地方上場は本当に買いが入らない。
買いが全く入らない懸念感は強いだろう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

環境（省エネ）技術を全面に押し出しているものの、工業炉の普通の目指すべき技術なだけなので、
それほど環境保全系と見られないだろう。ここに来て物凄い技術が見当たらない限りはIPOでは不人気業種と判定。

売出しの多いIPOというのも気になる。あまり上場メリットもないので期待しないようにしたい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

残念ながら上場ラッシュ中には役不足な銘柄。
もうちょっと分散時期にこそっと上場すればまた初値も違っていたと感じる。
初値プラスになっても高騰する印象もないので軽くパスでも良さそう。

取捨選別するならミドルリスク・ローリターンなここは捨てたい。

完全D評価するようなスペックでもないので、とりあえずDよりのC評価を最終評価とする。
地方上場は上場後ジリジリと伸びる銘柄もあるが、ここはそんなイメージもあまりない。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です