トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO新規上場情報

キャッシュレス決済のゲートウェイサービス。クラウド型で対応幅広くワンストップサービスが特徴。

規模感大きいも４月上場に分散。同業他社よりも割安感ある。既存株主は関連企業系でガッチリ。

一枚あたり程よいプラスになれるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

略してTMNの社名。4月のスタートIPOとなり注目度は他のIPOより上がりそう。
業種もキャッシュレス決済にマーケティング融合などで新規性高い。

月替りで仕切り直し感、新学期のスタートで明るい雰囲気になり易い。
業種も悪くなく安定感のあるIPOとして歓迎されそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年3月度、単体予想EPSは19.15。
想定価格880円から計算される予想PERは約45.95倍。

成長を見込まれた価格設定になっているものの、キャッシュレス決済系は高PERが並ぶ。
比較するとまだまだ高値を目指せそうな状況。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約114億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は野村證券。

公募売出比はほぼ半々。オファリング・レシオは若干高めの水準。
関連会社系の持ち株を仲良く均等に売り出している模様。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップも価格解除なしの90日で比較的固め。

ストック・オプションの未行使残は469円価格が100万株弱行使可能期間。
その先のものは行使価格1,200円の設定となってより想定価格より高い。

大型を吸収しきれるかどうかだが、主幹事野村證券で安定感のある業種・業績を考慮すると
十分な買い需要を見込めると感じる。

しっかりとした需給模様になるのではないだろうか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

キャッシュレス決済システムはまだまだこれから伸びそう。
さらにPOSシステムの裏側と同じく、決済システムから取れる情報で色々なデータマーケティングは可能。
情報の活用の幅が今後もっと広がることを考えれば、まだまだ成長余地あり。

既存株主もガッチリしており、主幹事も野村證券。
上場初値の見栄え感も大切にしそうで、初値も良し、中長期的にもじっくり育つ印象がある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

大型IPOではあるものの、しっかりした内容で安心感あり。
初値に関して怖いのは急激な地合いの冷え込みぐらいで、そうなったとしても
ホールドしておけばいつかは業績と共に株価も成長していきそうな銘柄。

安定感を評価して総合B評価とする。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です