ＢＴＭ(5247)のIPO新規上場情報

地方人財発掘系、メインはIT系。
地方のIT人材活用の他に、地方企業へのDX化推進コンサルなども。テレワーク推進や働き方改革、地方創生といった国策テーマっぽいところもある。

12月IPOラッシュ後半の上場で買い疲れも響きそうだが吸収金額小さく需給面でやや安心か？

岡三証券主幹事。ロックアップ解除が1.5倍であるのが目立つことから上がっても1.5倍目処と見られやすそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

地方人財活用DX案件。地方創生xDXで人気化しそうな業種。
主幹事岡三証券が閑散期以外に当ててきただけはある。

上場日は上場ラッシュ終盤の2社同時上場。注目度は相手が上。
上場ラッシュ終盤にかけてはそれなりの評価のIPOが複数で盛り返し基調となれるか？

社名も本来は3文字英語はイメージ良くないが、某グループと似ていて流行な感じ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2023年3月度、単体予想EPSは66.95。
想定価格1,350円から計算される予想PERは約20.16倍。

業績推移はそれほど伸びがないのは残念で今後期待できるかどうか？
割安感は感じない価格設定だが、変に盛り込みすぎた価格設定にもなっていない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.67億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は岡三証券。

公募売出はほぼ半々。オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は1社。ロックアップは1.5倍で解除となり一つの目安になる。

ストック・オプションの未行使残も88,000株、265円が行使期間内。

売り方はいずれも過去のグロースIPOスペックで平均値的な状況。

需給面においては小粒が魅力も、その他は全て平均値。

地合いの急悪化などなければ十分熟す内容で、軽量感あり良好とする。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業種的には今後に期待できそうで、海外にでなく国内の地方にも技術者を求める地方創生系。
さらにDX化やIT化を目指す仕事場自体も地方に求めており、かなりいいシナジーが進みそう。

業績推移があまり爆発的な伸びが見られないのは気になるものの事業の軸足的には成長期待。
小粒感のあるスタートになっているので、株価にも上昇の余地がありそうと見られやすい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

普通にB級評価が妥当な平均値IPO。
上場ラッシュ中でも需給面でそれ程不安がないので、ぼちぼちプラスといった初値が第一予想。

売り方には1.5倍のロックアップ解除VCがいるため、一旦の初値上場目処ラインとして見られやすい。
仮条件上限の1.5倍は2,250円。手前になるか、突き抜けるか？というのが地合い次第といったところ。
上場ラッシュというのを考慮すると、やはり手前ぐらいのスタートになりやすいというのがコンセンサス。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です