アルファパーチェス(7115)のIPO新規上場情報

アスクル子会社。卸売りセクター。東証スタンダード上場となんとも微妙な雰囲気のIPOが上場ラッシュ後半に登場。同時上場銘柄も卸売業というコンボ付き。

ストック・オプションの発行具合や吸収規模感、公募売出が半々、価格帯も1,000円以下ではあるが割安感は微妙とスペック的にも中庸という言葉がピッタリ。

上場時期が閑散期なら良かったがラッシュ期となると不安を抱えながら参加になりそうな第一印象。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

アスクル子会社の親子上場、セクターも卸売業で事業内容に近い部分がある。
注力しているのは間接コストの削減。

IPOでは不人気というか不信感もある親子上場で悪い意味での注目度アップ。
セクターも地味、上場ラッシュ終盤の3社同時上場で買い意欲は期待を下げたほうが良い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年12月度、連結予想EPSは71.74。
想定価格850円から計算される予想PERは約11.85倍。

親会社アスクルなど大手卸売り業との比較では割り引いた形。
親子上場な分、正当なIPOディスカウントは付けている模様。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約19.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証スタンダード市場。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出は半々。売出元はアスクルとアズワン。売出後もアスクルが83.9％保有で親子関係維持。
オファリング・レシオは標準範囲。

投資組合からの出資はあるが、ロックアップに価格解除なし。ロックアップが固い。

ストック・オプションの乱発は気になるところで、160~514円は行使可能期間内。
最近の885円ストック・オプションの行使は先で、想定価格850円の妥当性が垣間見れる。

地味系中規模ではあるが、価格に納得性があり事業にも安定性があるので下固そう。
需給に関しては公開価格付近で買いも売りも少ない程度になりそう。

上場ラッシュ終盤、3社同時上場の影響が気がかりというレベル。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

卸売りセクター、親子上場では人気しない。特にIPOだから買いではなくて下値の安定感で買えるかどうか？
公募買い初値売り抜けタイプではないが、それでも初値プラスになるかどうか？程度のディスカウントは感じられる。

どちらにしろ買いやすい水準での上場なので、中期的な観点が持てる場合は魅力ありとしたい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

中期を見据えて買いやすいとなれば、結局初値でも見越してプラスとなるか？という銘柄。
卸売りセクター、親子上場、中規模、スタンダード上場など初値に対してはマイナススペックが多い。

とはいえ、価格帯に割高感もなく買いやすさもあることから公募は積極参加で良さそう。
ロックアップも固いため上場後の売り圧も少ないだろう（買い意欲も少なそうだが）

総合評価は初値向きでないことからもC評価とするが、
別に申し込んで損はない銘柄として判定。公募割れなら保有しておいてよいのではないか？

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です