トリドリ(9337)のIPO新規上場情報

上場会社も増えてきたインフルエンサーマーケティング系企業。マイクロ（小規模）をターゲットにしてマッチング適正化に注力。

売上の伸びは好調も赤字拡大の中、利益が出る構造にちゃんとなるのかは見極めが必要か？

小型・グロース・人気の業態ということで初値視点ではとりあえず盛り上がりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

インフルエンサーマーケティング関連。
小規模ターゲットを売りにしているが、まだ知名度高い人頼りの部分も。

業態的には注目度高そう。
上場日は運良く単独上場。前日繰越銘柄などもなさそうで必然的に上場時注目度上がるか。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年12月度、連結予想EPSは-209.37。
想定価格1,470円から計算される予想PERは約-7.02倍と赤字予想。

売上伸びるも反比例して赤字を出してきていた。
黒字反転見込み前の駆け込み上場で、どう評価されるか？
12月ダウンラウンド上場のうちの1社。価格面評価は難しい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.3億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は大和証券。

公募売出比は売出株式比率34.5%で公募が多い。オファリング・レシオは標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資も多い、VCのロックアップ解除が2倍設定となっており、
公開価格の2倍ぐらいまでは値上がり余地を表現している。
制度ロックアップもあるので上場後大きな売りは出てこないか？

ストック・オプションの未行使残は430円で30万株程度。
行使期間に入っているが信託型なのでロックアップ180日付き。

まず吸収金額小型で供給が絞られているので、上場時は買い優勢となりそう。
需給面は良好と見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

インフルエンサーマーケティングは社会構造の変化から主流になっているマーケティングで時流には乗っている。
売上は伸びているがベンチャーらしく失敗も多いことから、成長を期待できるかの判断が必要。

小規模ターゲットという方向性はとてもいいと思うので、ちゃんと頑張っている人が成長できる市場生成に期待。
駆け込み上場感があるので、先行き不透明な事業に投資する魅力があるか投資家のスタイルによって判断が異なりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値視点で見ると供給が絞られ（10億以下の小型吸収金額）、
上場ラッシュ中でも単独上場と加点できる部分が多く総合評価はB評価とする。

中長期的には黒字化出来るようなビジネスなのか？視点が必要。
IPOは公募申込みで初値で売って差益を得られればよいというタイプの人には
サクッと公募申込み当たればどう出ても初値売り程度で考えれば良さそう。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です