サイフューズ(4892)のIPO新規上場情報

想定仮条件(1,470円～2,020円)
バイオ３Dプリンタを活用した再生医療事業。
SBI証券主幹事によるバイオベンチャーIPOでどうでるか？想定仮条件は広めにとっており、株価はそれなりに高く評価している状態。妥当価格が不明。

事業は未来に成功すれば凄いと素直に感じるし、実現可能性も感じるがVCジャブジャブ・ストック・オプションも多く、公募で入る価値があるかの判断が難しい。

初値予想やBBスタンスは多方面の情報をよく鑑みて決めたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

12月の最初のIPO。初旬はこの1銘柄だけでタイミングは良い。
赤字バイオ関連でギャンブル的だが、事業内容はバイオ３Dプリンタで創薬よりは注目度がありそう。

地合いの影響も大きくなりそうだが、前日には同じSBI証券主幹事のIPOで注目銘柄が
2日目突入の可能性もあり被ったときは買い分散の影響がありそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年12月度、単体予想EPSは-196.54。
想定価格1,745円から計算される予想PERは約-8.88倍。

来期赤字予想、今後も業績は不透明な状況で適正価格自体がない。
想定仮条件1,470~2,020円から仮条件1,470円～1,620円に決定。
下方寄りながら下限は同じなので仮条件は出来レースか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約30.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はSBI証券。

売出株式比率18.3%で公募が多い。上場で資本力高め開発費用増強が狙い。
上場後も資本力強化策が何度も行われる可能性も。

ベンチャーキャピタルからの出資も多く、上場時に売り出さないため売り圧は残る。
ロックアップ固めだが、一部公開価格1.5倍で解除もあるので抵抗線あり。

ストックオプションの未行使残はバイオ関連らしく乱発、大量発行。
価格帯も100円～250円でこちらは公募組、上場後参入組からは嫌気される内容。

事業の注目度からそこそこ買い需要もありそうだが、吸収規模やや大きめ。
前日上場銘柄の翌日持ち越し可能性もあり、買い分散から初値に影響しそう。

需給面からは期待しづらいところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

赤字バイオ関連の中ではバイオ３Dプリンタ活用ということで、事業内容には注目が集まりそう。
単純に創薬よりも実現可能性であったり技術面での活用のわかりやすさは良さそう。

一歩で上場にて資金集めとなるが、どこまでの人が興味を持って資金を投じてくれるかが不透明。
まだ過去のバイオ関連失敗の影響なども記憶に新しいところで、バイオに嫌気がある人も多いかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

普通にバイオギャンブル案件がSBI証券主幹事で出てきたというところ。
価格帯が1,500円あたりで下値の余地が広いだけに、買いを躊躇する人も多そう。
そこから期待ほど初値が伸びづらいという可能性は考慮したい。

それでも12月の頭のIPOでラッシュ期に比べると、まだ買い分散も少なく、地合いも期待できる。
ブックビル時点では地合い次第でどっちにも転ぶという判断が正しそうで、
BBスタンスはC評価の微妙に。

過去の体験でバイオ案件好きかどうかで、賛否を決めても良さそう。
「バイオ３Dプリンタ」という字面だけ見ればIPOらしい初物さで参加したい欲は出るが・・・。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です