ＦＰパートナー(7388)のIPO新規上場情報

マネードクターのサービス名称で保険比較業からライフプランまで。この手の業界も「新入社員の保険のおばちゃん・お姉さん勧誘」から「店舗の比較見直し型」、そして「保険だけでなくライフプラン全体で見直し型」と進化。

こちらは全国規模感を出して、知名度とサービスの一定の安定度が売りか？

業績堅調で成長率も高く期待。業績から見ると想定価格はまだ上昇余地があるが、吸収規模は大きい、多少上場時の地合いやスケジュール感に初値は左右されそう。

初値はBとC評価の間ぐらいが第一印象。出来ればBを通したい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

9月IPOの中では規模が一番大きいIPO。マネードクターで知名度は高そう。
9月のIPOの中では正念場の一つとなりそう。

上場日は他社から前後1週間程度あくのでタイミングは悪くない。
1社に注目が集中することでなんとかなるかどうか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年11月度、単体予想EPSは195.19円。
想定価格2,340円から計算される予想PERは約11.99倍。

業界の中では成長を続けており、予想PERでは多少の割安感がある。
セクターは保険業、社名からはFP業が連想されるが、どちらのイメージが強くでるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約80.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型～大型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は大和証券。

公募売出は約半々。オファリング・レシオは高めの標準範囲。
既存株主は全て創業者の家族と資金管理会社となっており大型ながら希少性は高い。

ストック・オプションの未行使残は400円で70万株。信託型。

基本上場後のすぐの売り玉は皆無の状況。

公募組とセカンダリー組のせめぎ合いということになりそう。

一応のディスカウント性、それなりの成長予想などもあって機関投資家などの引き合いも強く
仮条件を上げてきたという予想。

そうであれば公開価格では、十分買い意欲があるのではないかと思っているが、
地合い急変には影響されやすい銘柄というのは注意。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

保険業も時代とともにバージョンアップしているというのを印象付ける業務内容。
「社会人出始め契約の保険おばちゃん」→「ちゃんと保険料見直ししませんか系（保険市場など）・保険比較」
→そしてマネードクターは「ライフプランを含めて保険見直ししませんか？系」

本来なら金融商品の紹介も含めて（保険以外の選択も含めて）サポートする体制が売りだと思うが、
まだまだ商品としては保険がメインの模様。

とは言え、旧来の手法を打破して伸びてきている分野なので、まだまだパイはあるのではないか？
全国展開で一律のサービスの質がありそうなので消費者からは認知度での魅力はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

9月IPOの中では初値予想が難解になる銘柄。
規模が大きいため、ひょんなことから地合いの影響で初値が苦しむ可能性がある。

とは言いつつも規模が大きく、それなりに値ガサでもあり仮条件も強気、
業種業績もまぁ勢いがあるのなら、ここのIPOに参加しないと勝負どころが本当になくなってしまうので、
広い視野というか広い心をもってみれば参加姿勢を強めたいところ。

総合評価は危険含みのところもあるのでC評価とするが、気持ち的にはB評価なみに参加したい。

吸収規模80億レベルのIPOで仮条件強気となった銘柄が、
しっかりとした初値形成が出来るかというのは、IPO地合いの再確認としても意識されそう。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です