Ｍ＆Ａ総合研究所(9552)のIPO新規上場情報

現状儲かりそうな需要の高い「M&A」と差別化技術として「AI」を入れてテーマ性が高い。
2018年設立で急成長は魅力。AI効果がより鮮明になれば、先々の成長も期待できる。

6月下旬の過密スケジュールに入ってしまったので、初値そこそこの可能性もあるが、儲けそうな分野でそれなりの値ごろ感から中長期でも期待。

野村主幹事で当選難しいも、運良く当たってくれるならこういう銘柄が欲しいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

M&A仲介業。AI・DX活用で業務効率化、完全成功報酬とすることでサービス急進。
設立からの伸びを見れば業種も良いので期待されそう。

上場日は2社同時上場。日程的には期末権利日に被る。
それでもパッとしない6月IPOの中では面白みあり。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年9月度、単体予想EPSは47.71円。
想定価格1,210円から計算される予想PERは約25.36倍。

急成長を考えれば非常に安いのでは？と思われる。
主幹事野村證券にしては妥当な値付け設定（この先の成長はあまり入れてない）

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約22.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事は野村證券。

売出株式比率96.9％とほぼ売出IPO。オファリング・レシオは低めの水準。

ベンチャーキャピタルからの出資も一部あるが、ロックアップが180日としっかり掛かっている。
ストックオプションの未行使残は228万株ほどと株数は結構多い。
行使期間はまだ先立ったり、行使に条件が入っていたりと上場時の売り圧にはなりにくい。

どちらかというと上場後すぐの売り圧よりも、先々の成長後の売り圧のほうが重たいイメージ。

軽量感はないが、急成長で業種も良くそこそこ人気化するとみられ需給はなんとかなりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

M&A事業にAI・DX活用で急成長。特に設立4年目でのスピード上場は評価できそう。
需要の高い業種で、コスト面・技術力（質）の両軸をがっちり抑えており今後の伸びも期待できる。

スピード感のあるところを特に評価したい。
主幹事も流石に若い企業で先行きの見込み評価を多くは見積もれてない可能性もある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

社長の佐上俊作氏は同時期上場のマイクロアド出身。
今までにいくつかの事業（会社）を買収売却しており若手のやり手に見える。

6月末のIPOではダークホース的な印象で、安定感のあるB評価で総合評価とする。
少し前でM&Aが超人気だった時ならA評価でもおかしくない銘柄。
AI・DXなどトレンドが入っていたり、完全成功報酬もビジネスとしては成熟していて、それで利益が伸びているのは好感。

吸収金額20億規模、時価総額200億超え（想定価格ベース）というのが少し引っかかるが、
まだまだM&Aは成長余地があるとみて、上場後も期待したいところ。

最終評価B評価で、ここは初値プラススタートであって欲しい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です