ペットゴー(7140)のIPO新規上場情報

ペットフードのD2C事業。セクター小売業でみずほ証券主幹事というよく見る形のIPO。
1枚の単価が安く、吸収金額も小粒なため需給では良さそう。

一方、人気面で見るとそれほどなさそうだが4月下旬IPOはスケジュール面でも恵まれる可能性。

ストックオプションの連発発行は気になりボリュームが大きいが、行使価格が800～900円と高め。この行使価格を見ると初値や上場後の株価推移は後押ししそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ペット食品などペットヘルスケア事業、D2C販売などが特徴。
小売業セクターで4月下旬IPOで比較されると注目度薄めか？

グロース市場への上場だが、期数や売上推移を見てもグロースらしさは感じられない。
コロナ禍でもペットは安定した需要を見せており、連想して現在は人気は高めか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、連結予想EPSは87.33円。
想定価格500円から計算される予想PERは約5.73倍。

売上の伸びは感じられないものの安定需要など考えれば割安感（買い得感）あり。
みずほ証券お得意の小売セクターで、単価をワンコイン価格にしており買いを喚起しそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.62億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO。
上場市場は東証グロース市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率12.7%とほぼ公募IPO。オファリングレシオは高めの水準。
事業がニッチな分野だが、時価総額で上場時10億以下。

ベンチャーキャピタルからの出資はそこそこあり。
売り出さないことからロックアップが外れる1.5倍価格からは売り圧として意識したい。

ストック・オプションの未行使残も多いが、こちらは行使価格が800～900円と高い。
やはり800～900円ぐらいが上場時換算の初値目途として狙っていそう。

需給面では小粒が取り柄。買いが少なくてもニッチなペット関連上場会社として一定数の買い需要はありそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気不人気というより、ペットはニッチという印象で、魅力も人それぞれで異なりそう。
ペットを飼っている人はもちろんのこと、飼っていない人でもペット文化は古くから続いている事を考えていれば、
生活必需品の一つとして捉えても良いのかもしれない。

IPO視点で見ると、やはりワンコインレベルの買いやすい単価が魅力。みずほ証券のIPOはこういうところがうまい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

4月下旬のIPOでは比較されて注目度が落ちそうな銘柄なものの（ニッチだし）、
超小粒案件で、買いやすい価格帯というのを踏まえると、程よいスタートになりそう。
一方で上目の目途がロックアップ解除の1.5倍であったり、ストック・オプションの行使価格800～900円が
見えているので、それ以上の伸びはすぐには期待できなさそう。

小粒感の需給と勢いだけで、まずは上目抵抗ラインを突破するかどうかが焦点か？
うまく買いを呼べば1,000円が分かりやすいラインとなるかもしれない。

BBスタンスは小粒感を評価してC→Bへと一段プラスした。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です