ＢｅｅＸ(4270)のIPO新規上場情報

テラスカイ子会社。クラウド管理移行サービスでDX関連の人気業種IPO。
業績の伸びもよく小型感あり、割高感もなく順調な船出になりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

テラスカイ子会社。クラウド移行サポートサービス。
DX化が進む中、事業好調。保守運用系だけでも上場できるぐらいの会社に。

好調なビジネスでIPOでは注目度は高いが、
IPO自体の地合いの悪さを払拭するまで頑張れるか？2月下旬の単独上場。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年2月度、単体予想EPSは64.75円。
想定価格1,690円から計算される予想PERは約26.1倍。

成長性の高さなどを考慮すると納得の行く価格設定に見えるが、
仮条件ではさらに割引姿勢となっている。お買い得感は感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.12億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は大和証券。

売出株式比率23.8%と公募の割合が高い。オファリングレシオは低めの標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。テラスカイが50％以上を保有する。
またテラスカイは売り出さないため親子関係の維持は強く、親子上場の懸念はある。
ロックアップは価格解除なく固い。

ストック・オプションの未行使残は22万株ほどが行使期間に189円行使が多い。

このレベルのIPOなら通常時の地合いなら高騰必至なのだが、
数年レベルでのIPO不調の状況が来ているので高騰期待はやや萎んで考えたい。
買いの勢いが回復するのが待たれる。ただし、強弱分かれるなら「強」のほうが出やすそうな銘柄。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業務基幹システムのクラウド化は需要もまだまだ高くビジネスとしては、まだまだ伸びそう。
テラスカイに続いて運用保守サポートと言った周りのサービスも好調。

想定価格も業績の成長性の高さの割には控えめなので、上場時に安く買えるイメージも強い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

普段ならA級評価レベルで、気になるのは親子上場ぐらいだが、
現状のIPO地合いではA級レベルのスペックでB級評価程度の初値が精一杯というのが続く。
初値以降の盛り上がりは欠けるかもしれないが、安く公開し、少し高いスタートで、さらに長く緩やかに伸びてほしいところ。

あの頃（地合いの悪い時期）上場した銘柄でお買い得だったねと後で言われる銘柄になって欲しい。

一方、最悪とも言えるIPO地合いを考慮してBBスタンスはA→Bへ変更。
仮条件を下げてきているのに、初値は高騰というのもなんだかおかしな予想ということで
上目の目安になりやすそうな3,000円には到達難しい2,500円程度で考えたい。
（1枚あたり10万円プラスになれば今のIPO地合いではかなり良いと言ったところ）

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です