CaSy(9215)のIPO新規上場情報

2022年SBI証券主幹事第一号。
需要の高まっている家事代行サービス専業。プラットフォームテクノロジーで違い（低価格、利便性）をアピール。

業績は連続赤字。黒字化の目処が立ったところでの上場。上場時の規模感が小さいため割高感があっても需給で初値はなんとかなりそうな雰囲気。

ロックアップきつめもVC勢含め1.5倍解除多く、1.5倍超えで警戒感出てきそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

SBI証券主幹事の2022年IPO初戦。家事代行サービスにプラットフォームテクノロジーを追加。
家事代行の専業サービスとして目新しさから伸びる可能性。

上場規模のサイズ感も小さいことから需給面でも注目されそう。
社名の雰囲気からもマネーゲームになりやすい案件。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年11月度、単体予想EPSは36.29円。
想定価格1,350円から計算される予想PERは約37.2倍。

コロナ禍により成長鈍化傾向もようやく黒字反転状況。
予想PERは当てにならない数値と言える。
同レベルの成長が見込めれば、まぁ妥当な価格設定といったところか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.28億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

公募売出は6:4程度で若干公募が多い。オファリングレシオは低め。
2000枚強のプラチナチケット案件。

ベンチャーキャピタルからの出資はそれなりに多く売り出してないため上場後ロックアップが外れた後は売り圧あり。
ロックアップは90日or1.5倍で、やはり1.5倍を超えてからは注意案件。

ストック・オプションの未行使残は行使価格1,667円というのをみても気にする程でない。
むしろ公開価格よりも高い数字。

需給面ではプラチナチケット系で問題なし。
公募株には希少価値あり、上場後はやはりロックアップ解除後の需給が懸念となりそう。
規模感的に2月下旬のIPOではマネーゲームの激しい展開にはなりやすそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

需要の高まる家事代行サービス。今後も大手・専業合わせて参入会社が増えそう。
この会社はテクノロジーで効率化・低価格化をアピール。

中間コストをDX化で下げて、さらにDX化で利用者の利便性が上がるスタイルは
今後も世の中の様々なサービスで増えそうなところ。先駆け的な状況なので魅力は高そう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

SBI証券主幹事でプラチナチケット案件。初値に関しては需給面主導で高騰しやすい。
事業の魅力に関しても「需要の高まり」「テクノロジーでの利便性追求」は好感。

一方、成長を見込まれたやや割高の価格設定のIPOは
期待感からの買いが入らない地合いが続いているため過度な期待も避けたいところ。

1.5倍価格が2,025円。2,000円の心理的な壁を考えると、
地合いが悪ければ2,000円手前の1,800円、買い意欲が高まれば一気に2,000円超えの2,200円あたりと
2パターンの上下に触れやすい感覚で初値は予想したい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です