ニフティライフスタイル(4262)のIPO新規上場情報

ポータルサイト運営。最近では不動産で「オンライン内見」と他社よりも使えるサービス用意などが売り。またニフティということで独自技術（通信系）も歴史的に持っていそう。

沿革を見るとサービス変遷が分かり、なくなっているサービスも多い。上場後も親会社ニフティが過半数維持。

業績は現時点で緩やかな伸び。未来は分からないが、上場時では少しディスカウント感は付けてきた印象。

やはり同時上場ではちょっと見劣り感があるものの底固さもあるので、いつかは公開価格超えぐらいの軽い気持ちで見ておきたい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

「不動産」「求人」「温泉」とネットのポータルサービス提供を行っているが、
現在は「ニフティ不動産」が主要サービス。オンライン内見が、コロナ禍で注目集める。

栄枯盛衰を感じるニフティから久しぶりに上場までこじつけた事業。
ただ注目度は親子上場感もありそれほどなさそう。

12月24日のクリスマスイブ上場。今年は7社同時上場。
過去の歴史がある分、若干の地味な事業という評価をされそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、連結予想EPSは112.68円。
想定価格1,970円から計算される予想PERは約17.48倍。

ネットメディア系の成長力は疑問だが、脚元の伸びを考慮すれば割安感あり。
この程度の価格感なら公募で参加しやすいという魅力あり。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約47.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率40.5%程度。オファリングレシオはやや高い水準。
売出元はほぼ100％の株を持つニフティだが、放出後もかなりの割合を保有。
ロックアップは180日あるが、ロックアップ解除後は再び徐々に売り出しそう。

ストック・オプションの未行使残は2023年以降の行使と1年以上も先。

事業内容に対して吸収金額が50億程度あるのが需給面では不安材料。
これだけ上場ラッシュで買い分散が意識されるなかで事業内容と吸収金額の天秤のつり合い的に・・・。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

「ニフティ」の知名度はそれなりにありそうで、いろいろな事業に手を出してそうなイメージ。
そのなかでもようやく不動産でオンライン内見を武器に上昇ムード事業を掴んだ印象。

上場後も頑張ってほしいとは思うものの、初値視点での魅力を問われるとやや厳し目の印象。
なんというか、いろいろなことを無視してでも欲しくなるもう一つインパクトがある部分が欲しかった。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

あまり盛り上がらない上場になりそうな第一印象で、
12月24日の上場ラッシュ最盛日では微妙判断しか出来ない。

IPOスペック的には中庸ながら、吸収金額50億レベルという一点で需給面で苦しい。
これを打破するレベルの他の面でのメリットが欲しかったところ。

上場後参戦でも十分間に合うんじゃないか？レベルの期待の評価でC評価とします。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です