JDSC(4418)のIPO新規上場情報

AI関連でテーマ性高い。東大発事業、「UPGRADE JAPAN」というミッションからも注目度は高そう。

時期が違えば超高騰初値が付いてもおかしくない案件だが、今の地合い、そして12月上場ラッシュでどうなるか？

ロックアップがきつめで価格解除なし。上場後も成長フェーズとして大きな期待感銘柄として扱われそう。

大和証券主幹事、おそらく主幹事的には目玉案件。規模感もあるため配分には期待。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

JDSCはJapan Data Science Consortium（共同事業体）の略。
AIを駆使して複数の分野で共同研究開発を行い、各産業での課題解決を行う。

東大発の頭脳系ベンチャーとして注目度は高そう。
上場日は上場ラッシュ週のスタートの月曜日、3社同時上場。
注目度の面では上場ラッシュでも高い方と言えそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年6月度、単体予想EPSは2.4円。
想定価格1,620円から計算される予想PERは約675倍。

売上は急進、利益も出始めていて今後の成長力には期待できる。
指標からの判断からは出来ないが、IPO時に買いたいと思っている層は多そう。
価格面での判断は無視するような銘柄。適正バリューがない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約45.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は大和証券。

売出株式比率83.6%と売出多め。多くの株を持つVCが放出。オファリングレシオは標準範囲。
一つのVCが放出後もVC保有は多いが価格解除なしのロックアップ付きなど上場後の期待感も多少あり。

ストック・オプションの未行使残は72円価格で大量にあるため売り圧力として意識したい。
こちらは上場時の価格帯でも十分行使したい状況。

期待のAI系で大型な産業改革を考えるにしては吸収金額など小さい。
買い意欲は相応にあると考えれば需給面は大丈夫そうと感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IPOで買うならと言えるようなAI系企業で、実施している研究開発にも未来感がある。
「UPGRADE　JAPAN」のスローガンも投資家には響きそう。参加するならこういったIPOという魅力がある。

実際に「東大発」「各産業大手」との協業がしっかり進んでいるのも魅力。
また売上急進で利益も出始めているのも、最近の赤字で上場するタイプに比べれば良心的に感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

上場ラッシュの中でも比較的魅力を感じる銘柄。参加するならこういう銘柄という意識が強まりそう。
逆に言うとこういった銘柄はそこそこ頑張るけど、他の銘柄が初値では煽りを受けやすそう。

時期が違ってIPOの地合いが良ければAI系ということでA評価されても良かったが、
強烈な上場ラッシュではB評価どまり。それでもB(7)のやや上目線の評価とする。

このような銘柄がしっかり買いが集まって、初値上昇してくれないとIPO総崩れにもなりかねないので、
上場ラッシュの出足に良い結果を出してくれることに期待したい。
枚数がそこそこ多いことから当選期待値が高いことも魅力。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です