フレクト(4414)のIPO新規上場情報

最近非常に多いDX支援会社の上場。クラウド型ソフトウェアの提供で注目度は高そう。
ただ、ここ最近上場が乱立している様相で初値やそれ以降の株価が冴えないものも多い。

売上も鈍化、利益はアベコベとやや業績面では不安を残す。

売出元にセールスフォースなど、ロックアップの掛かりが1.5倍解除となっているので、1.5倍あたりは目途になりやすそう。

大和証券主幹事のこの手のIPOは素直に初値上昇することが多いという第一印象はある。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

DX支援会社のIPOは現在非常に多い。急拡大市場の一つ。
こちらはモビリティ業務最適化に強みか？

業界ではワンストップソリューションはもはや当然といった状況になっている。
12月上旬の単独IPO。上場ラッシュ前に上場できることは初値にはかなり後押し。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2022年3月度、単体予想EPSは63.76円。
想定価格2,210円から計算される予想PERは約34.66倍。

業績不安定なのは気になるところで、価格は評価しづらい部分。
この一年ぐらいDX支援系の評価が低かったが、ようやく盛り返しているころ。

仮条件引き上げで、さらに見た目、割安感はなくなった。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は大和証券。

公募売出比はほぼ半々。オファリングレシオも標準範囲内。

V.C.他、関係会社でもありそうなセールスフォースが売出後、ロックアップ1.5倍で解除の設定。
追加売りも全然ありそうな雰囲気なので、1.5倍近くは目安になりやすい。

ストック・オプションの未行使残も多く、こちらも売り圧力として意識したい。

吸収規模は小さめで初値で需給は問題なさそう。
1.5倍のロックアップ解除価格以降は大きな売りがあるかないか？またそれを熟して上がるのか？どうか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気の高いDX支援会社。どのベンチャー企業もしのぎを削る分野で、国策後押しもありそう。
まだまだ世の中でDX化出来る部分は多く、活躍の場所は多そうだが競合も激しくなっている。

今後はDX＋１の特徴・特化が必要になるか？もうワンストップソリューションは当たり前で特徴にならない。
ここは人材育成にも積極的な部分を評価したい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

12月上旬に単独で上場できることが大きなメリット。
下旬の上場ラッシュでもDX支援会社の上場は多いようにIPOのトレンドの一つ。
少しでも目立っておいた方が、上場時の資金は集まりやすいだろう。

今のIPO地合いではロックアップ解除の1.5倍が目安だが、仮条件引き上げもあって上限2,550円の
1.5倍は3,825円。そこまで買い上がる力が今のIPOセカンダリー市場にあるか？
ただ3,825円が目安のラインになりやすいことは間違いない。
（逆に言うとそれ以上高い価格は、今のIPO地合いではかなり厳しいか？）

初値売りで1枚あたり10万以上の利益は出そうな雰囲気ということで期待のB評価とする。
3,000円程度で数万プラスで決着もあるので過度は期待は控えて参加。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です